三菱ふそう会長:「タイヤ脱落事故続発、知らなかった」

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Mainichi INTERACTIVE 三菱ふそう会長:「タイヤ脱落事故続発、知らなかった」

また、他社製のハブでは脱落が起きず、自社製のハブで脱落が相次いだ点について「10年で数十件だから、それほど毎日毎日、毎月毎月(脱落が起きている)という話ではない」と述べた。

もうね、言うべき言葉が見つかりません。 そんなの当たり前です。
なんでこんな無神経な事を言えるんでしょうか? 「このトップにして、この会社あり」ですな。

続報です。

三菱自ハブ、耐久実験中に見切り生産 他社攻勢であせり - asahi.com : 社会

車輪と車軸をつなぐハブの欠陥によって三菱自動車製の大型車の脱輪事故が多発した問題で、死亡事故につながったハブは、マイナーチェンジ車の発売に間に合わせるため、試作品の実験途中に生産が開始されていたことがわかった。当時、国内の競合他社は大型車をフルモデルチェンジしていた。競争力の低下を恐れた三菱が低コストのマイナーチェンジで急場をしのごうとしたことが、その後の事故の背景にあった。

こういうムリな指示は、よくありがちですね。 自分自身気をつけたいと思います。

asahi.com : 三菱自調査班トップが「整備不良」疑問視 ハブ損傷事故

関係者によると、三菱自動車が設置した社内調査班「フロントハブ強度検証ワーキンググループ」は、当時の副社長兼開発本部長をトップに、死傷事故後の02年2月から7月までに計10回の検討会を開いた。(中略)
 
副社長は5月、この結果をもとに「摩耗がなくても亀裂の発生率が変わらないのはなぜか」と、摩耗が亀裂につながるとする同社の見解に疑問を投げかける考えを数枚のメモにまとめ、社内の関係者に示した。

三菱自、欠陥調査の大半は未報告 死亡事故直後の監査時 - asahi.com

しかし、こうした会見内容を受け、国交省が監査時に示された資料をあらためて調べ直したところ、約100前後のハブの調査結果は記載されていたものの、大半は記載されておらず、口頭の報告もなかったことが判明したという。

92年の最初の事故後も「リコール不要」 三菱自動車 - asahi.com

関係者の話によると、92年6月21日、東京都内で三菱製の冷凍車の左前輪が外れた。冷凍車は、02年1月に横浜市で死傷事故を起こしたD型ハブより旧式のB型ハブだったが、事故の形態はその後に多発した事故と同様、輪切り状にハブが破断するものだった。
 
ハブ破断による脱輪事故はこの時が初めて。販売後わずか3年で事故が起きたことから、同社は最重要不具合と位置づけ、92年11月~93年7月に7回にわたり、クレーム対策会議を開いた。

NIKKEI NET:三菱ふそうタイヤ脱落分析、国交省「資料確認できず」

三菱ふそうトラック・バスのリコールに絡み、2002年に行われたハブの分析結果について国土交通省は6日、「問題の分析結果は02年6月の監査の際提出されず、書類の存在も確認できなかった」と発表した。三菱ふそうが3月の記者会見で明らかにした情報を否定する内容となるが、同社は「会見の話は事実」としており、対立が続いている。

 レスポンス |三菱ふそう、「国交省に報告」発言を撤回

国土交通省は6日、ハブのリコールに関連して三菱ふそうトラック・バスが「02年6月の監査時に磨耗量0.8mm以下でも亀裂が見つかったと、国土交通省に報告した」と説明していた問題で、三菱ふそうが発言を撤回したと発表した。

まぁー、出てくる出てくる。 よくこれだけ毎日のように、新しい事実が出てくるもんですね。

ハブ欠陥資料「切り札」に三菱自にリコール迫る 国交省 - asahi.com : 社会

同8日、国土交通省と三菱ふそうトラック・バスの幹部が同省内の会議室で向き合った。机上には「九つの文書」が並んでいた。「整備不良が原因だ」。三菱側の幹部はここでも従来の主張を繰り返したというが、切り札を手にした国交省側は、2年前とは打って変わり、強硬にリコールを求めた。席上、押し黙っていたポート社長は2日後、再び国交省を訪れ、「リコールを届け出ます」と報告した。
 
「九つの文書を読み、ポート社長は従来の主張が通用しないと判断したのだろう」。国交省幹部は、三菱側が一転して製造者責任を認めた理由をそう分析してみせた。

つまり、自ら調べなおして「間違いでした、リコールです」と言ったのではなくて、証拠を突きつけられて言い逃れが出来なくなったので、仕方なくリコールを認めたということですね。 腐ってます。

宇佐美会長ら三菱ふそうの幹部を集中聴取へ 捜査当局 - asahi.com : 社会

宇佐美会長のほかに聴取の対象となっているのは、ビルフリート・ポート現社長や、母子死傷事故後にハブの強度を調べるワーキンググループのトップだった花輪亮男元副社長ら。三菱ふそうトラック・バスは03年1月、三菱自動車の商用車部門を引き継いで分社化した経緯がある。
 
問題の事故をめぐっては、現時点で二つの側面からの容疑が浮かんでいる。一つは母子死傷事故そのものについての業務上過失致死傷容疑で、もう一つは、リコールを避けようとして国土交通省への正確な報告を怠ったとされる道路運送車両法違反(虚偽報告)容疑。同省は近く、道路運送車両法違反容疑での告発に踏み切る意向で、捜査当局も受理する方向で準備を進めている。

分社前の三菱自動車の経営陣も、当然捜査の対象とすべきでしょう。

NIKKEI NET:三菱自動車、三菱ふそう全株を三菱商事に売却へ

ふそう株の全株式売却には、トラックのタイヤ脱落事故の影響で業績悪化も予想されるふそうと資本関係を断つことで、自社の再建に専念する狙いもある。

”トカゲの尻尾切り”みたいですね。

MSN-Mainichi INTERACTIVE:三菱ふそうタイヤ脱落:耐久性データを偽造、国交省に提出††02年ハブ事故直後

通常の積載量なら破損は起きにくいなどと分析している一方、過積載なら想定より摩耗量が少ない場合でもハブが割れることを示し、「点検整備に問題があるため」と結論付ける根拠にされた。
 
同省は事故直後に2回以上、三菱側に「リコールではないか」と確認した。しかし、同社から「整備不良」を示すこのデータが提出されたため、同社の主張に沿う形で02年2月8日、同社と関係機関に点検・整備の徹底を求める自動車交通局長名の通達を出した。

偽造だとしたら、単なる調査不足ではないわけで、本当の「犯罪」です。

asahi.com : 車輪脱落事故で三菱ふそう前会長を聴取、証拠隠滅容疑も

証拠隠滅された疑いが浮上しているのは、02年1月に起きた母子死傷事故後に三菱自動車が設置した調査班「フロントハブ強度検証ワーキンググループ(WG)」の議事録。今年3月、国土交通省に提出された。
 
捜査当局がこの時の調査を検証したところ、通常なら必ずあるはずの結論部分が議事録に盛り込まれていないことがわかった。捜査当局は、当時の同社上層部が意図的に結論部分を欠落させた可能性があるとみて慎重に調べを進めている。

データの偽造に証拠隠滅とくれば、過失じゃなく犯意があったということになるのかな?

asahi.com : ニュース特集

関係者によると、母子死傷事故後、宇佐美前会長と花輪元常務は、刑事事件になったときに同社側にとって不利になる証拠を隠すような行為をいくつか指示しているとされ、捜査当局は2人の証拠隠滅容疑の絞り込みを進めている模様だ。
 
宇佐美前会長は、三菱自動車の元副社長で、分社前からトラック・バス部門の最高責任者だったが、一連の責任を取り、今月16日に会長を辞任した。花輪元常務は、母子死傷事故後に三菱自動車が設置した調査班「フロントハブ強度検証ワーキンググループ(WG)」のトップだった。

いよいよという感じですね。 でも、もっと早くに立件できたはずだと思うのですけど。

asahi.com : トラック業界、態度一変に憤り 三菱・車輪脱落事故

協会の高橋喬郎会長は「しっかり整備してきたのに三菱から『整備不良』と言われ、業者は不安でいっぱいだった。それが一転、リコール。『それはないでしょう』という気持ちだ」と憤る。

こんなに不祥事が続くようじゃ、怖くて買えないよね。