『仕事のための12の基礎力』

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「仕事のための12の基礎力」大久保 幸夫著 - nikkeibp.jp

私がいつも言っているのは、まず「いかだ下り」をしなさいということ。えてして、目標に向かって山登りをしていくような行動を求められますよね。でもみんなその山が見つからないわけですよ。じゃあ、まずはいかだに乗って激流に乗り出し、その激流の中を駆け巡りながら目の前の問題を解決していく。
 
これがキャリアのスタートの望ましいあり方だと思っています。

なるほどね。 うまいこと言うなぁ。

仕事のための12の基礎力~「キャリア」と「能力」の育て方~
大久保 幸夫
日経BP社 (2004/05/20)
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続き。

これはいつも言っていることなんですが、「30歳を過ぎたら、弱みは直らない」。自分の弱みを直そうと思ったら20代までに何とかしなさいということです。
 
30歳を超えるとね、人間の気質だとか性格って変わらないんですよ。一生懸命直そうとしても、掛けたエネルギー分だけの成果が上がらない。

これは自分自身、痛感しています。 ホント、「ダメ人間ですわ」。

つまり、今までやってきた中でいちばん自分が経験を積んでいるもの。あるいは今までやってきた中でいちばん自分が楽しかったもの。フィット感があるものですね。あるいはこれからの日本社会にはこの専門能力が求められるな、という戦略的な思考も含めて、とにかく「決め」ていくことが必要なんですね。(中略)
 
1日中それをやっててもOKって内容でないと。少なくとも今やっていて、「つらいな、いやだな」と思っていることを専門に選ぶ必要はありません。人より優秀になれないですから、それはやめた方がいい。好きだからこそ時間を忘れてやることができるわけですよね。時間を忘れて取り組めるものでなければ専門にすべきではない。

そうだねぇ。 自分の場合は機械設計という仕事を選んだけど、つらいと思うことはないな。 そういう意味では正解だったのかな。

よく40代の後半になってリストラが……、という話を聞きますが、そういう人たちは30代でこうした能力を身につけそこなっているんです。「お前の専門はなんだ?」と聞かれて困ってしまう人が多い。こうした人が増えてしまうと、労働市場の中ではなかなか受け皿がなくなってしまいます。

今の年齢の自分だからこそ、学べる、身に付けられる能力がある。
好奇心を失わずに楽しく乗り切っていきたいですね。