LinPHA

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サーバーのHDDが若干大きくなったことだし(と言っても、以前のHDDだって容量はあり余っていたけど)、何か他に出来ることはないかと考えたら、以前に書いた「写真サーバー」を作ってみることにしました。

単に写真データをサーバーに放り込むだけでは、著しく使い勝手が悪いので、データベースで管理する必要があります。 チマチマとWebページを製作するのも面倒なので、MovableTypeみたく自動で生成してほしいところ。
そんなソフトないかな~(もちろんフリーで)と思って探したら、LinPHAというのを見つけました。

LinPHAとは、「The Linux Photo Archive」の略だそうです。 といっても、ApacheとPHPとMySQL or PostgreSQLが動く環境なら、MacでもWindowsでも、もちろん*BSDでも動きます(だったらLinuxなんて名付けなくてもいいのに)。 Readme等は英語ですが、画面は日本語化されているので安心。

MTの為にMySQLを入れてあるので、PHP4を導入してLinPHAを動かしてみました。
PHPを導入したのは初めてだったので、php4-extensionsも必要とは知りませんでした。 しばらく「動かんぞー」と焦ってました。 portsから入れたら、fileinfoでlibmagicがらみのエラーで止まってしまうし。 /var/db/ports/php4-extensions/optionsをいったん削除して、fileinfoを除いて再びmakeしました。

とりあえず作ってみたギャラリーを公開してみます。

で感想です。
そもそも、「写真サーバー」としてやりたかったのは、以下のような内容でした。

 1.ログイン管理
 2.ページの自動生成(テンプレート式)
 3.ギャラリーページとサムネイルページ
 4.スライドショー
 5.個別/一括アップロード
 6.閲覧者による個別/一括ダウンロード
 7.テンプレートとスタイルシートによる画面編集
 8.様様な分類方法(日付、カテゴリー、etc)
 9.プリントサービスへの接続(アフィリエイト)

9.は、プリントサービス側のWebサービスが公開されていないので、ひとまず置きます。
1~4.は、まあまあ合格と言えるでしょう。
5.は、管理画面では一括アップロードが出来ませんが、FTPでアップロードしてサムネイル生成させることで可能です。 フォルダ単位でのサムネイル生成のメニューはありませんが、フォルダを開けば自動的に生成されます。
ただ、アップロードした写真やフォルダを、別のフォルダに移動させたりするのが、管理画面からはやり辛いです。 ツリー表示でDrag&Drop出来れば良いのですが、Webベースでは難しいのかもしれません。

6.は”高度なオプション”から”ダウンロードモード”を選ぶことによって、アーカイブ形式にまとめて一括ダウンロード出来ます。 標準ではアーカイブ形式は、tar/tar.gz/tar.bz2しか選べませんが、zipもアーカイバを追加(FreeBSDの場合、portsなら/usr/ports/archivers/zip)すれば選択できます。

7.は、管理画面からテーマを選択できます(標準では5種類)。 でも、MTほど柔軟性はありません。 自分で画面レイアウトを全て変更するのは難しそうです。

8.は最大の不満点で、基本的にはフォルダ(=アルバム)単位での分類/表示しかできないようです。 カテゴリやグループといった設定も出来るのですが、有効に使えていない印象です。 見せたい写真だけを、指定した順番で表示する、音楽ソフトで言う「プレイリスト」のようなものが出来ればよいのですが。
あと、フォルダ名に日本語を使いたいのですが、UNIX系ではよろしくないですね。 フォルダ実体の名称と、LinPHA上でのアルバムの名称を分けて扱えるようにしてほしいです。 アルバム単位でコメントを付けることはできます。
PHPは画像のEXIFデータを読み取るとことが出来るので、撮影日時などで自動的に分類できたりすると良いのですが。

ともあれ、フリーでこういうソフトが出ているのは素晴らしいことです。
まだVer.1.0のベータ版だということを考えると、ここまで完成されているのは大したものだと言えます。
サーバー容量に空きがある人にはオススメです。