NIKKEI NET:ソニー経営陣刷新、出井・安藤氏退任へ・社長に中鉢氏
ソニーが経営陣を刷新する。出井伸之会長兼グループCEO(最高経営責任者、67)と安藤国威社長(63)が退任、ハワード・ストリンガー副会長(63)が出井氏の後任に、中鉢良治副社長(57)が社長に就任する案で最終調整に入った。7日にも取締役会を開いて内定する見通し。ソニーは主力のエレクトロニクス部門の不振が響き、業績が低迷している。同社は委員会等設置会社に移行しており、社外取締役らの主導で経営陣を一気に入れ替え、立て直しを図る。
いわゆる”クーデター”ではなく、こういう形で経営陣が入れ替えられるのは、日本企業では初めてなのかも。
ソニーは株主に外国の機関投資家が多いとはいえ、外国人のCEOが就くというのは「サプライズ」人事ですね。 どうせならジョブズに頼めば良かったんじゃない?
久夛良木氏が社長昇格かと思ったんですがね。 あまり社長向きじゃないのかな。
続報です。
また4月1日付けの人事で、中鉢氏がセミコンダクタソリューションズネットワークカンパニーNCプレジデントに就任、伊原氏がホームエレクトロニクスネットワークカンパニー担当に、久夛良木健現副社長がグループ役員となる。久夛良木氏は6月22日付けで取締役を退任する予定だが、ゲームビジネスグループ担当は継続する。
久夛良木氏も取締役会の一員ですから、同じく責任を取るということなのでしょう。 今後のCELL戦略には影響なさそうです。
AV Watch:ソニー、ストリンガー新会長らが記者会見を開催
質疑応答では時期社長候補として有力視されていた、久夛良木健副社長についての質問も及んだ。「中鉢氏にあって久夛良木氏に欠けていた点は?」との質問については、「中鉢さんのいいところは“グッドリスナー”であるということです。良く聞いてまとめるか、良く自分の意見をまとめるか。中鉢さんはいろいろは意見を聞いて、正しい判断をするマネージャーと考えている。エレクトロニクスの若いスタッフをモチベートできる(出井会長)」と説明した。
確かにそうなのかもしれません。 ただ実務家としてはさておき、ビジョナリーとしての資質を考えると、久夛良木氏の力はまだまだ必要でしょう。
また、出井氏は「ソニーのビジネスのうち、国内は29%にすぎない。どこにいってもソニーはある。グローバルカンパニーなので、CEOが日本人でなければということはない。ストリンガー氏はたまたまウェールズ生まれのアメリカ人だが、ソニーのCEOとして違和感は感じない」とフォローした。
なお、Cellをはじめとした次世代半導体事業については、中鉢氏が「重要性は認めており、バランスのある判断が必要。特にCellはPS3にのみ必要な技術ではなく、(多方面に)いかに活用するかが重要。投資路線に変更はない」とコメントした。
コーポレート・ガバナンスなど、経営への世界標準の導入を、日本の企業で率先して行ってきた結果、ついにここまで来たということなのでしょう。 昨今の業績低迷で、いろいろ言われるソニーですが、やはり大したものだと思います。
昔、ホンダが(冗談半分に)「いずれ米国に本社を移すのでは」と言われたりしましたが、ソニーはマジで本社の移転を実行しそうですね。