本田雅一の「週刊モバイル通信」:ワイヤレス機器間接続に立ちはだかる壁
たとえば携帯電話とヘッドセットの関係。ペアリング認証を行ない互いに機器登録を済ませておけば、電話がかかってきた時にヘッドセットに呼び出し音を流したり、バイブレータで知らせ、さらに通話ボタンを押してオフフックにできる。当たり前に便利に使える。
ところがヘッドセットプロファイルをサポートしたWinodws用Bluetoothスタックを用い、同じ事をSkypeなどのインターネット電話クライアントで行なおうとしてもできない。Windowsでヘッドセットを使おうと思うと、
1. PCとヘッドセットのBluetoothによる通信をWindows上から指示
2. ヘッドセットのフックボタンを押してPC-ヘッドセット間の通信を確立
3. Skypeなどで電話をかける(あるいは受ける)
4. ヘッドセットのフックボタンで通話を終了
という手順を踏まなければならない。4番で一度通話を終了してしまうと、PCとヘッドセットの通信も切れてしまうため、次回にヘッドセットを使うときはWindows上から接続をやりなおす必要がある。
T41にBluetoothを入れましたが、SP2とIBMの2つのBTスタックが並存してて、非常にイヤンな感じです。
MSの実装が悪いというのも確かですが、BTの使い易さはPnP以前のレベルで、赤外線通信より始末が悪いです。 コードレスマウスとかでも、依然として独自規格が多いですしね。 このまま消え去っても仕方ないかなと思います。