[R30]: 知のバランサーを欠く社会 ~北田暁大「嗤う日本のナショナリズム」雑感
このまま「知のバランサー」としての国家装置が次々とこうした経営不全によって失われていくようなことになると、北田暁大が言うような20代以下の「誠実であるべき自分の実存」と「国民国家という究極の恣意性」を単純に重ね合わせる「クボヅカ的知性=実存+ロマン主義的短絡ナショナリズム」を中和するものが、なくなるような気がする。
もちろん僕はそれが武富士から5000万円受け取ってしまうようなモラルハザードを起こした従来の朝日的イデオロギーによって中和できるとは既にまったく思わないのだが(そしてこのことも既に北田暁大は指摘しているが)、だからといってこの社会から「知のバランサー」を全部消去してしまっても良いということにはつながらないだろう。
「バランサー」というよりも、「ダンパー」の方が近いような。 「必要悪的な不純物」みたいなイメージ? いや、やはり「マッチ&ポンプの道化者」が一番ピッタリだ。
そういえば、4/2付の毎日新聞「論点」で隊長の写真を見ました。 こういう人なんだー。 坊主にしたら三島由紀夫みたいに見えるかも。 ちなみに内容はまだ読んでない。
余談でした。