SCEI 茶谷公之CTOインタビュー

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本田雅一のE3レポート:SCEI 茶谷公之CTOインタビュー

■発表されたPS3のブロックダイアグラムにはサウンドチップが記載されていません
 
【茶谷】今回、サウンドチップは搭載していません。なぜなら音に関してはすべてCellが生成できるからです。プレスイベントで木の葉が舞うシーンがありましたが、これも木の葉が風を切る音をシミュレーションするコードを走らせて音源データを作り、それを5.1チャンネルに割り付けて立体音響へと仕上げています。Cellの処理能力にはかなりの余裕があり、サウンド処理程度ならば軽々こなしてしまいますから、DSP的に波形を作る部分を専用チップにする必要がなくなったわけです。

ほんとかね。 すごいなぁ。 そのうち、Cellを搭載したサウンドプロセッサーとかAVアンプも出るんだろうね。
 

続きです。

■Gigabit Ethernetの端子は「インプット×1/アウトプット×2」という記載になっていますが、これはどのような意味でしょう。ルータ機能を搭載し、WAN側とLAN側といった意味で使っているのでしょうか?それともPS3同士を接続する際に、何か特殊な接続でも行なうのですか。
 
【茶谷】ルータ機能は持っていません。基本的には内部は純粋にスイッチングハブのはずですが、私自身もインとアウトの意味はわかりかねますので、別の機会にお答えしたいと思います。PS3同士の接続はもちろん可能です。発売後はPS3を多数接続してスーパーコンピュータを作るところも出てくるでしょう。ソニーピクチャーエンターテイメントなどは、映画用CGのレンダリングファームとしてPS3を使おうと考えているようです。

PS2用のLinuxキットが出たように、PS3用のLinuxも出るのかな? それもPS3をクラスタリングできるような。 それをVAIOからコントロールできたりしてね。
ハッタリというか、絵に描いた餅の部分も無きにしもあらずですが、少なくともXBOX1.5よりは夢があると思います。