2005年 7月22日(金)
我が社恒例の7月の3連休。 今年は7/22(金)~24(日)である。 毎年どこかへツーリングに行っているのだが、今年はどうしよう? 西の方は暑そうだし、東北でも行ってみようかな。 とりあえず、秋田出身の同僚Mにメールを打ってみる(もちろん社内メール)。
ご無沙汰です。 7月3連休はどっか行くの? もしくは8月連休(8/14を除く)にツーリングに行かないかい?
方面としては、新潟、山形、秋田方面ということで。
お返事よろしこ。
早速メールが来て、3連休ならOKとのこと。 ただ、秋田へ行くなら2泊3日じゃキビシイと言うので、月曜日に有休を付けて4連休にすることにした。 メールが5往復くらいして、もんじゃ焼き屋での緊急ミーティングなどを経て、計画の骨格は固まった。
出発前日に関東地方も梅雨明けした。 東北はまだ明けていないが、週間天気予報では大丈夫みたいだ。
集合は関越道 上里SAに06:00。 04:20起床、05:00出発のつもりだったのだが、出発直前にサイドバッグを固定するゴム紐が行方不明だったり、いつものセルフがまだ開店してなかったりで、圏央道に乗ったのが05:45になってしまった。
少々待たしてもいいか(オイ)と順法走行して、上里SAに着いたのが06:10。 しかし、Mの姿はない。 紙コップの緑茶を飲んでしばし待つが、一向に来る気配がない・・・ 携帯に電話してみると、すぐに繋がった。 「今どこ?」「高坂SA」「上里ってメールに書いたジャン!」
Mは、圏央道が合流して最初のSAだと思っていたらしい。 高坂SAは狭山日高からだと近すぎるので使ったことがなく、こちらの頭には存在すらなかった。
06:40 Mが到着。 飯がまだだと言うので朝食にする。 自分はドーナツを食べてきたのだが、ついでなのでミニソースかつ丼を食す。
結局、出発は07:10となってしまった。 夏休みに入ったとはいえ、平日とあって交通量は比較的少ない。 07:48 関越トンネル手前で小雨が振り出してきたが、湯沢を過ぎたら止んでくれた。 新潟側は中越地震の補修工事が行われており、交互通行になっている区間もあった。
08:20 小出I.C.で降りて、スタンドで給油&休憩。 ここからR252で会津へ向かう。
08:54 R252に入る。 ここでもあちこちで道路工事をやっている。 山道に入ると、スノーシェードの連続。 地図で見るよりも、走って楽しい道ではなかった。
09:37 県境の峠手前で引越し業者のトラックに追いついてしまった。 時間調整の為に一時停止。 再び走り出そうとしたら、雨が降ってきた。 慌てて合羽を着込む。
10:15 田子倉ダム到着。 静かだ。 バイクが一台居ただけで、観光客は誰もいない。
只見川の川面に霧が掛かっていて、とても神秘的だった。 Mによると「水温が低くて、湿度が高いから」らしい。
福島側の下りは走りやすかった。 10:52 会津川口駅で休憩。 暑くなってきたので合羽を脱ぐ。 新潟側とは全然言葉が違うね。
11:27 高清水橋でR252とお別れ。 R400で西会津へショートカットするのだ。 国道とは思えない道を進む。 と思うと、急に整備された2車線道路になったりする。
11:35 県道343号線との分岐点にさしかかる。 県道の方が道が広くて立派だ。 まるで林道の入り口みたいだが、こっちが国道。
11:48 無事R49に合流。 そろそろ昼飯時。 食堂を探して野沢駅へ。 駅前の旅館兼食堂は、営業していなかった。
肉屋に併設された食堂があったので入ってみる。
昼時とあって、ほぼ満席。 工事現場の作業員から女子高生まで、客層は幅広い。 自分は「馬刺し定食」、Mは「カツカレー大盛」を食す。 ウマかった。
小さな町だが、やたら酒屋が目につく。 Mが眠そうだ(会津川口駅でリポD飲んでたのに)。 こちらもリポDを飲んで気合を入れる。 12:57 出発。
13:01 西会津I.C.から磐越道に乗る。 ここは料金所のおじさんが発券してくれる、珍しいI.C.
右側通行? いえ、トンネル工事でした。
対面通行が多かったりして、後ろからせっついてくるトラックと遊びながら、新潟を目指す。 Mは300km/h出るバイクに乗っていながら、トラックに抜かれたりして遅れ始める。 後で聞いたら、「眠くて気絶してた」とのこと。 ちょうどこの観光バスの後ろを走っていた頃がピークだったらしい。
13:44 磐越道から日本海東北自動車道に入る。 流れもよくて、いいペース。
14:10 終点の中条で降りる。 ここからは下道で山形を目指す。 その前にどこかでガソリンを入れないと。
14:26 R7沿いのGSで給油&休憩。 前日の昼間にコーヒーを飲んだら眠れなかったらしく、Mはだいぶ辛そうだ。 久しぶりのロングツーリングで興奮もあったのだろう。 既に400km以上走っており、自分もカラダが辛くなってきた。 とはいえ、今日の目的地はまだ遠い。 嫁が持たせてくれたコーヒーを飲んで 14:53 出発。
15:04 村上市街手前でR345へ逸れる。 ここから先の日本海沿岸は「笹川流れ」といって景勝地らしい。 海水浴場もあったりして、結構家族連れが来ている。 信号がないので、前の車に続いてひたすら走る。 最初は風景を楽しんでいたのだが、似たような景色が繰り返されるので、だんだん飽きてくる。
15:47 Mがクラクションを鳴らすので、寝屋という小さな漁港で小休止。 再びコーヒーを飲む。 もう少しだから頑張れ。
16:00 再び走り出す。 16:15 鼠ヶ関を通過。 16:35 15kmくらい走ったところで、眼下に小さな港が見えた。 道路からボート用マリーナの横に砂浜と芝生が見えた瞬間、ここでキャンプしようと即決した。
Mには「湯野浜でキャンプ」と伝えてあったのだが、実は最初からこの辺りの小さなキャンプ場にしようと思っていた。 重要なのは、道路から出来るだけ離れていることと、オートキャンパーがいないこと。 多少クルマの騒音はあるが、我慢できないレベルではない。
とりあえず東屋の駐車場に停車。 東屋のご婦人に地名を聞くと、「堅苔沢です」とのこと。 Mは単に休憩の為に立ち寄ったのだと思ったらしく、「走りながら東屋のベンチが見えたので、10分だけ寝かせてくれーともう少しでクラクションを鳴らすところだった」らしい。
一応レッキとしたキャンプ場であるので、観光協会に利用料を払わなければならないのだが、平日なので誰もいない。 近くのおじさんに尋ねたら、自治会長さんの家を教えてくれた。 お金を払ったついでに、近くの入浴施設について聞いてみると、「立岩海底温泉」という所を教えてくれた。 そういえば、そんな看板があったような。 テントを設置して風呂に入りに行く。
17:46 数km戻った所に、その温泉はあった。 外観はちょと怪しいが、日没までもう時間がない。 料金は\350。 湯船は2Fにあって、日本海が一望できる。 なんでも地下1500mの深さから湧き出ているらしい。 若干臭いがするが不快ではない。
さっぱりしたところで、今度は食料と酒の買出しだ。 せっかく炭を用意しているので、海産物なんかがあるといいのだが、時間が無いので贅沢は言っていられない。 コンビニで適当に買い込む。 時刻はもう18:40だ。
それまで曇っていたのだが、日没間際になって太陽が顔を出してきた。 キャンプ場目指してひた走る!
18:48 駐車場にバイクを入れる。 時間がないので、そのまま荷物を担いで堤防の上を歩く。 テントからでは、日沈方向が見えないのだ。
堤防の端まで来たら、夕日が見えた。 18:51 腰掛けてビールで乾杯! 枝豆を喰いながら夕日を眺める。 完全には見えなかったが、充分である。
3mくらい高さがある堤防なので落ちたら大変だ。 完全に暗くなる前にテントへ戻ることにする。
炭火をおこす準備をしていたら、タオルでハチマキした”いかにも漁師”なおじさんがフラフラとやってきて、いろいろ話をしてくれた。 言葉がアレなので、何言ってるのかよく分からなかったりするのだが、不思議と会話が成立していた。
炭火は着火剤にバーナーも用意して万全のハズだったのだが、バーナーのガスボンベがイワタニと互換性がなくて使えず。着火剤を使うものの、種火が出来ても火が広がってくれなくて、結局不発に終わった。 コンビニの焼き鳥を温める程度は出来たけど。 炭自体が良くなかった(おまけに4年前のやつ)のもあるが、修行が必要ということだろう。
21時半頃まで飲んで、宴会はお開きに。 テントに入ったらスグに寝入ってしまった。