2005年 7月23日(土)
朝5時頃目が覚めたのだが、Mがまだ起きていなかったので、再び寝入る。 6時になってMが起きた気配があったが、そのままウダウダして、結局起きたのは06:30。 少し二日酔い気味だ。
朝食にカップ麺(フォー)を食べて、コーヒーを飲む。 7時だというのに、日差しが強い。
07:30 汗だくになりながら撤収し、R7を走り出す。 まずは昨日買出ししたコンビニに立ち寄って、今日のリポDを補充し、アイスを食べる。 07:58 再出発。
R7は海岸線から離れ、内陸の鶴岡市へと向かう。 08:21 鶴岡から酒田へと伸びる三川バイパスは、青々とした田園を真っ直ぐに突っ切る快走路で、とても気持ちよかった。
酒田を過ぎると、再び海岸近くを走るのだが、防風林のおかげで海は見えず。 片側1車線でトラックも多いのでストレスが溜まる。
09:00 遊佐町に入り、信号待ちでMに「次にコンビニがあったら休憩しよう」と言ったのだが、道の駅の標識が出たのでこっちを選択。 バイクを降りるや否や、変な歩き方でトイレに急ぐM。 どうやら今朝飲んだ牛乳(昨晩買ったヤツ)が当たったらしい。
岩牡蠣は三陸も美味いが、酒田でも名物だ。 特大2個と”銀カレイ”を食す。 どちらもウマイ! 特に銀カレイは脂が乗っていて(でもしつこくない)最高だった。 いやー、旅はいいねぇ。
Mの実家に行くのに、手ぶらじゃ何だからというので、メロンを買っていくことに。 「レッドで、もう食べ頃のやつ」と、かつてない真剣さでメロンを選ぶM。 秋田県に近いので、言葉もずいぶん分るようだ。
Mは、レジでもらったスタンプカードを「誰かにあげたい」と、しばらくウロウロしていたのだが、買い物客のおばちゃんに「いらない」と言われてガックリしていた。
09:46 持参のクーラーバッグにメロンを2個入れて、鳥海山への道を登る。 なんとも気持ちの良い道だ。 カーブの曲がり具合が”優しい”感じで、山道が苦手という人でも運転が上手くなったような気分で走れるだろう。
やがて標高が1,000mを超えてくると、雲の中に入ってゆく。
10:10 鉾立展望台に到着。 駐車場は、登山客のクルマでいっぱいだ。
展望台で、一瞬雲が途切れたので、記念撮影。 バックの頂は稲倉岳か。 それにしても、なぜ横を向く? > M
空気がきれいで、遠くの山のディテールが物凄く精細に見える。 遠近感を失ってしまうほど。
鳥海山を降りる途中、雲間から青空が覗いた。 空の青さと海の青さが溶け合うような、なんとも言えない”青”だった。 「鳥海ブルーライン」という名も頷ける。
11:09 鳥海山を上って降りるだけじゃもったいないので、裏側も走ってみようと県道58号線に入ったのだが、交差点に通行止めの看板が。
バイクを止めて地図を見ていたら、カワサキのバイクに乗った青年が「お困りですか?」と声を掛けてくれた。 行きたい方角を告げると「その道は通行止めだし、あまりいい道じゃない。 迂回路の方がずっといいですよ」と教えてくれた。
そうしたら、さらに別のクルマからおじさんが「道がわからんの?」と声を掛けてくれた。 「今教えてもらってるところです」と答えたのだが、どうやら秋田の人は道で困っている人を放っておけないらしい。
カワサキの青年に礼を言って、県道289号線→312号線へと進む。
この辺りは鳥海高原と言って、キャンプ場が点在している。 11:40 牧場の売店で休憩。
見晴台に上ってジャージー乳ソフトを食べる。 サッパリしていてとても美味しい。
12:11 矢島に出る。 ここからR108で本荘へと向かう。 暑さとペースの遅さで、睡魔が襲ってくる。 12:30 堪えきれずにコンビニで休憩。 リポDを飲む。
地図で確認すると、本荘市街まではあとわずか。 この辺りで昼食と給油を行うことにする。
麺類がいいと言うので、地元の和食ファミレス(?)南部酒家へ。 Mは山菜そば、自分はうな重を食べる。
13:27 近くのスタンドで給油し、ここから先はR105一本だ。 本荘市街を出たあたりで、セルフ発見! そういえば本荘には、出発前に調べておいたスピードパス対応セルフがあるのだった。 orz なぜ思い出せなかったのだろう。 痛恨の極みである。
本荘から田沢湖までは約70km。 流れは良いが単調な道が続く。 梅雨明けしたのか日差しは強烈で、単調な景色とあいまってだんだんと意識が朦朧としてくる。
14:03 酒屋の自販機を見つけて、フラフラと立ち寄る。 あー、もう走りたくない。 ダダをこねていても仕方ないので、再び出発。
14:30 ひたすら耐えて走り続けるも、30分ももたずにまた休憩。 お尻がムレて痛くなってきた。 ようやく大曲か。 あと何キロあるんだろう?
地元の高校生のグループが通り過ぎる。 男子も女子も屈託がなくて楽しそう。 いいなぁ。
大曲から先は市街地となり、クルマも信号も増えてさらにペースが遅くなる。 なんとか角館までやってきた。 ここからはMが先頭に立つ。 15:23 桜並木で有名な場所を案内してくれた。 当然今は葉桜だが、満開なら確かに壮観だろう。
武家屋敷も多く残っている。 土産物屋や食事処も多く、女性となら散策も楽しいだろう。 男二人で歩いてもナニなので、通り抜けるだけにする。
つかの間の角館観光(?)を終えて、R46で雫石方面へ。 Mの実家へ行く前に、乳頭温泉で汗を流すのだ。
勝手知ったる道だからか、はたまた温泉が近いからなのか。 Mのペースが上がってくる。
スキー場を過ぎてさらに道は狭く急勾配に。 どこまで行くのかと思っていたら、急に停車した。 時刻は16:10。 どうやらこの「鶴の湯」が一番のオススメだったらしいのだが、残念ながら立ち寄り湯の入浴時間を過ぎてしまっていた。
仕方なく別の温泉へ向かう。 白樺林の中の林道へと入っていく。 一応舗装されてはいるものの、クルマだと離合不可能な細い道だ。 おーいM、どこまで行くつもりだ?
林道を抜けると、そこは砂利の駐車場だった。 16:16 どうやら目的地に着いたようだ。
湯黒? いや、黒湯温泉という所らしい。
細い道を下っていく。 登山道の入り口にもなっているようで、熟年登山者の集団が湧いて出た。 あー、ウルサイ。
眼下に茅葺き屋根の建物が見える。 あれが入浴施設のようだ。
受付で入浴料を支払って、混浴露天風呂へ。 混浴と言っても、実際には女性はほとんど入ってこない。 残念(?)。
露天風呂の湯船は6人も入れば一杯になる程度。 脱衣所の横に内湯もあり、こちらはもう少し大きい。 打たせ湯もある。 お湯は正真正銘の乳白色だ。
お湯は源泉から樋を伝って流れてくる。 お客さん、そこは立ち入り禁止ですよ。
入浴後、敷地内を散策。 湯治用の宿泊所が並ぶ。
もう一つの源泉前で記念撮影。 この向かいに男女別の入浴所がある。
喉が渇いたので、お茶でも飲もうと思ったら、自販機が故障して冷えていなかった。 諦めて湧き水を飲んだが旨かった。
サッパリしたところで、Mの実家へ向かうことに。 17:47 田沢湖が見えるポイントで写真を撮りがてら、嫁にメールしようとしたのだが、エラーになってしまう。 なんでだろう?
県道60号線で田沢湖へ。 太陽に向かって走る。 西日が眩しい!
18:05 田沢湖に到着。 水深423mは日本一。 標高249mの高地にあるのだが、一番深いところは海面より深いことになる。 なんで湖に砂浜があるのかよく分からないが。
周囲の店もなかなかコジャレた雰囲気で、カップルや家族連れで来たらと楽しそうだ。 だが地元の人間からすると「単なる通り道」らしい。
嫁宛に再びメールを送信したのだが、やっぱりエラーになる。
県道38号線で湖を半周して、R105へ。 Mの実家はもうすぐそこだ。
Mの実家に到着し、ご家族にご挨拶する。 他所様のお宅にお邪魔するので、とても緊張したのだが、遠来の客を暖かくもてなして頂いた。
Mが生まれた頃住んでいた家があった場所や、高台にある稲荷大明神の仁王像などを案内してくれた。 蜩(ひぐらし)が「かなかなかな...」と鳴いている。 静かなところだね。
メールが送れなかったのは、関東地方で起きた地震のせいらしかった。 メールも使えないんじゃしょうがないな。 もっとも、Mの実家周辺では、auは圏外だったのだが。
晩御飯は、きりたんぽと自家製の野菜。 枝豆もきゅうりも本当の味がする。 トラックログのバックアップ用にノートPCを持って来ていたので、デジカメの写真と走ってきた軌跡を、皆さんに見てもらう。 楽しんで頂けたようで良かった。
クラッシックラガーを飲みながら家族の皆さんと話をしていると、昔、祖父が健在だった頃に親戚のおじさんがウチに来た時の頃をふと思い出した。