みちのく二人旅(最終日)

2005年 7月25日(月)

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06:00 起床。 夜半に星空が出たものの、朝になると再び雲りがちの天気になっていた。
夏キャンプだからと、シュラフを持って来なかったので、夜はとても寒かった。 なんとか眠れたのはエアマットと高床式のサイトのおかげだろう。

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朝食はいつものカップ麺とコーヒー。 高地で気圧が低いので、カップ麺のフタが膨らんでいる。 このくらいの気圧と気温なら、イワタニのストーブでもちゃんと使える。

のんびりと撤収作業。

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8時になって管理人さんがやってきたので、代金を支払う。 利用申し込み書に記入していたら、急に「うわぁ」と声がした。 何かと思ったら、MがGパンのポケットをはたいていた。

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どうやらポケットの中でチーズを潰してしまったらしい・・・ 何をやってるんだか。

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管理人さんにコーヒーを頂きながら、帰りのルートを検討。 本当に静かな所だ。 台風がやってくるというので、管理人さんは常設テントを畳むのに大忙しだった。

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犬連れのキャンピングカーのおじさん。 カメラ目線のトイプードルがちょー可愛い。

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08:32 いざ出発。 R398に入り湯沢方面へ。 さらに途中で県道51号線へ。 面白そうな場所があるのだ。

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さらに県道310号線へ。 09:07 しばらく走ると、いきなり山火事のような光景が。

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ボッコボコと地中から熱い泥水が湧き上がってくる。 泥湯温泉の由来である。

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「泥湯と聞いては素通りすることは出来ない」と、Mが寄っていこうと提案。 九州出張の際、わざわざ土曜日まで滞在を延長してまで、泥の温泉に入った話を聞かせてくれる。 今日は蔵王にも行かなくてはならないし、先を急ぎたいところだが仕方あるまい。

山の中の本当に小さな温泉場なのだが、旅館の数は多い。 雰囲気もある。

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各旅館をローラー作戦で聞き込みに廻るM。 残念ながらどこもお湯は透明らしい。 ということで入浴は中止に。

それにしても、この辺りには大湯温泉の川風呂や、滝つぼが湯船の川原毛大滝湯など、珍しい温泉が多い。 次回はじっくり廻ってみたいエリアだ。

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看板に「ゼッタイ」と書いてあっても、この男には通用しない。 温泉マニアというのは、源泉を確かめたいという欲求があるようだ。

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もう一度、先ほど通った場所を見に行く。 この近くには地熱発電所もあったりするのだが、納得できる。

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アスファルトが地熱で溶けるので鉄板を敷いている。 つーか、ここに道路を通すのがそもそもムリな気がする。 家屋の床下から噴出してきたりはしないのだろうか?

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09:40 もう一箇所の目的地、川原毛地獄へ。 ツーリングマップルには「恐山、立山と並ぶ日本三大地獄」と書いてある。 西日本の人間にとっては、「地獄といえば大分・別府」なのだが。

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それはなんとも異様な光景だった。 周りは緑の山なのに、そこだけ白い岩山。 そして、吹き上げる水蒸気。

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入り口近くにある案内板。 ぐるっと回ると地獄めぐりができる。 奥の方には”三途の川”もあるらしい。

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昔の人はさぞかし度肝を抜かれたに違いない。 この荒涼感。 鬼が住んでてても不思議じゃない感じ。

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あちこちで地面に口をあけて、硫黄臭い蒸気を吐き出している。

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大地の熱気を体感中。 地獄めぐりは体力の問題でパス。

地獄見物を終えて、駐車場への坂を上る。 Mの足取りが重い。 相変わらず眠いらしい。

10:00 出発。 Mは放っておいて自分のペースで飛ばす。 R108との合流地点で待つこと数分。 無事にやってきた。

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10:32 横堀でR13に入る。 河原で広い芝生を刈っていた。 たぶん秋になったら、ここで芋煮会をやるんだろうな。

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ここから山形との県境までR13は、田舎道といった風情だが、信号が無いのでペース良く走れる。

新庄辺りで市街地を走るようになり、信号も多くなる。 道路工事による片側交互通行まであったりして、暑さと相まって精神と体力を消耗する。

11:18 R49との交差点で、たまらずコンビニへ。 地図で今後のルートを確認する。 20分休憩して出発。 尾花沢新庄道路というバイパス(?)に乗ってみる。 いずれは東北中央自動車道の一部となるのだろうか。

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再びR13に戻る。 尾花沢を過ぎると急に道が良くなりペースが上がった。 12:24 東根I.C.から東北中央道に乗る。 短い距離だが、少しでも時間を稼ぎたい。

12:48 終点の山形上山I.C.で降りる。 Mの希望で、蔵王温泉に立ち寄るのだが、まだ土産らしいものを買っていない。 先月、嫁と米沢に来た時に立ち寄った、土産物屋に行きたかったのだ。

場所をちゃんと覚えていなかったので、料金所を出て地図を確認するため駐車場でバイクを停めると、その土産物屋が見えた。

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土産は佐藤錦と「萩の月」。 あと「芋煮」。 前回来たときに購入した、宮城名物「おとうふかまぼこ」は品切れだった。 残念。

昼飯に「鶏そば」を食べる。 そばの味もなかなか。 

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そして、山形といえば洋梨。 ラフランスソフトを食べる。 こちらも濃厚なお味でGood!

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13:45 出発。 土産物屋の裏の県道を登っていくと、蔵王温泉へ直行だ。 全く意図していなかったのだが、なんとも効率が良い。

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わずか10分ほどで温泉街に入る。 Mに先導を任せる。 いかにもスキー場という感じの町並み。

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記憶を頼りに共同浴場を探すM。 用水路を流れるのも温泉のお湯。

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「えっ、これ?」と思わず声を上げてしまった、小さな共同浴場。

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草津で、こういう小さな共同浴場に入ったことはあるが、それにしても小さい。 そして熱い! 体を動かすと熱いので、湯船に入ったら動けない。 静かに息を吐いてじっとしている。 日焼けした腕を漬けると、激烈な痛みが走る。 手を頭の上で組んで、ホールドアップしたままだ。

湯船から上がって、汗をダラダラ流しながら座っていると、だんだん快感になってくる。 お湯は透明なのだが、少し緑色っぽく見える。

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ちなみに無料ではなく、協力金を支払うことになっている。 客層は、観光客よりも温泉に勤めている年配の方が多いようだった。 常に2、3人が入っている感じ。

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風呂から上がって、ベンチで冷ましていると、管理人が巡回にやってきた。 温度計測の結果は、なんと44℃。 そりゃ熱い訳だ。

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共同浴場は3つあるらしい。 帰り道にもう一つ見つけた。 こちらは先ほどの浴場よりもっと大きい。

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カメラマンの要望に応えてポーズ。 良い子はまねをしないように。

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犬とコミュニケーションを図るM。 温泉街とあって、よく人に慣れた犬だった。

不思議なのだが、この男。 旅先でよくおじさん、おばさんから「何処から来たの?」と声を掛けられる。 思うに、裸の大将・山下清と似たようなオーラが出ているのではないかと思う。

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15:05 出発。 さて、あとは東北道に乗って帰るだけだ。 エコーラインを上っていくと、霧が出てきた。

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霧はどんどん深くなり、苅田峠では視界100m程度に。 これじゃ御釜は見えないね。

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15:42 ここでついにMがダウン! 「走ってて現実感がなくなってきた。15分眠らせて」と言って地面に横たわる。 こっちもリポD飲んだりして休憩する。

キッカリ15分後、「あー、スッキリした」とM復活。 以後、「ねみー」を口にすることはなかった。 こんなに仮眠がキクなら、今までも眠らせてやればよかった。 16:05 出発。

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宮城県側は小さいカーブが連続する。 霧は晴れるどころかどんどん濃くなってきて、やがて霧雨に。 拭いても拭いてもシールドは曇るし。 こんなにしつこい霧は初めてだ。 どうやら台風の影響らしい。

途中で合羽を着込んでさらに下っていく。 R457をかすめて、県道12号線に乗って白石まで行く。 I.C.周辺では雨は降っていなかった。

17:05 高速に乗る前に、コンビニで休憩。 またはぐれる可能性もあるので、休憩ポイントを上河内S.A.と申し合わせる。

17:25 東北道に乗る。 台風の雲は筋状になっている為、高速走行中も雨は降ったり止んだりだった。 一番ひどかったのは那須高原の辺りで、大粒の雨が絨毯爆撃のように降ってきた。 肩や腕は痣が出来るんじゃないかと思うくらい痛かった。 日没が近くなり、暗く垂れ込める雲と相まって、気が滅入るほど暗くなる。 いっそ真っ暗の方がマシなほどだ。

19:10 190kmを一気に走破して、Mと一緒に上河内S.A.へピットイン。 自分は加須I.C.で降りるし、Mは浦和I.C.まで行く。 ここで食事をして、あとは流れ解散ということになった。

給油して、先に出発したMを追いかける。 雨は断続的に降ったり止んだりしていたが、21:05 加須に着いた時には上がっていた。 さて、自宅まであと少し。 頑張りましょう!


料金所を出て、地図を確認する為バイクを停めた。 なんかチャラチャラ音がするなとチェーンを確認すると、跳ね上げたセンタースタンドに触れるほどチェーンが垂れ下がっていた。 出発前に給油とチェーン調整をしていたのだが、過積載で山道を走ったからだろう。 もうとっくに交換時期になっているので仕方がない。

チェーン調整は大変なので、RRサスのプリロードを目一杯下げて、少しでもスタンドとの干渉を防ぐ。 自宅まであと30km以上あるが、あまり飛ばさないようにして、騙しだまし帰るしかない。

21:53 鴻巣から東松山へ抜けてR407に入ったところで、今ツーリングで最大の大雨が降ってきた。 そのままズブ濡れで 22:25 帰宅。 サイドバッグの中までびしょ濡れになったが、お土産はクーラーバッグの中に入れていたので無事だった。

普段一人でツーリングに行くことが多いので、4日間も誰かと一緒なんていうのは初めてだった。 お互いに相手のペースに合わせる必要があったりして、疲れる部分はあったけれど、それ以上に楽しいツーリングだった。 ちょっと欲張りすぎた部分もあるが、プラン的にも満足している。 温泉はどこも気持ちの良かったし。

付き合ってくれたMと、実家の皆さんに感謝したい。


東北に対するイメージがかなり変わったのも大きい。 心理的にあまり足が向かなかったのであるが、今はもっと東北を走りたい、知りたいという気持ちで一杯である(真冬はちょっと勘弁)。 距離感もつかめてきたので、プランも立てやすくなった。

とりあえず一泊二日で行ける宮城・山形までの範囲で、ツーリングを重ねていきたい。 次は秋の芋煮の季節に行きたいな。