富士重の経営独自性

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求められているのは、「トヨタの新次元の経営」じゃなくて、「自主独立を貫く富士重の信念と戦略」じゃないですか?

トヨタには、異質を生かす新次元の経営が求めらる - nikkeibp.jp

2000年には日産との提携を解消して、GMの傘下に入ったものの成果は生まれないまま。そして今回、トヨタとの提携に至った。半世紀以上の歴史の中で、富士重は出資先の“色”に染まらずにやってきた。分かりやすく表現すれば、結婚と離婚を繰り返しながら、どの夫の言うことも聞かない“仮面妻”にも似ている(しかも気位は高い)。

「経営の独立性」と言えば聞こえはいいけど、金だけ出させて相手には大して貢献しない、単なる「コバンザメ経営」だと思う。

自主独自を本当に追い求めるというのは、相当に覚悟のいることです。 中小規模の自動車会社では、BMWとホンダと現代くらいのものでしょう。 タニマチを探してフラフラしているようでは、「経営の独立性」なんて口が裂けても言えません。

富士重は、水平対向エンジンや4WDという「固有の記号」を持っているけど、それがイコール「技術が高い」となる訳じゃない。 現代の市販車はNVH、衝突安全、省燃費など、多様な技術を高水準にまとめなければならないからね。
「固有の記号」というのは簡単に持てる物ではないけれど、それだけで喰っていけるものではないのは、ロータリーという記号を持つマツダを見てもわかります。

今では完全に屈服させられてしまったけど、ダイハツだって元々は独立の気風が強い会社だったんだよ。 奥田氏がトヨタの社長になってからだよね。 グループの締め付けが強くなったのは。
すぐに強引な手法は採らないとは思うけど、10年、20年先には「気づいたらトヨタの子会社でした」ということになっていると思うよ。