追憶のスピーカー

10年近く前に、ほんの数回しか聴いたことがありませんが、いまだに気になっているスピーカーがあります。

それはフィリップス(PHILIPS)のFB1000というスピーカーです(写真はサウンド・デンのHPより引用)。

PHILIPS FB1000

初めて出会ったのは、まだ池袋でやってた頃のオーディオフェア。 当時、パイオニアのバーティカル・ツイン型スピーカーが流行っていたので、「へー、フィリップスも出したんだ」ぐらいの認識でしたが、聴いてみてビックリ! なんとも自然な鳴り方だったのです。 音像が前とか定位がどうとか関係なしに、スピーカーの存在感が無くなって、ただ音楽が鳴っているという...

当時は NS-1000M相手に、スピーカーの位置を 1cmズラしては聴き、という日々を送っていました。 夜中までかかって、ベストなセッティングを見つけ出しても、次の日には「なんか違う...」という繰り返し。 当たり前ですが、体調や気分で違って聞こえるんですが、1000Mは特にスイートスポットが狭かったような気がします。
そんな日々と対極にあるスピーカーでした。

次に見かけたのは、秋葉原の中央通り沿いのLAOX。 AuraのVA80SEと組み合わせて、鳴らしていました。 それも掛けていたのが enya のCD。
enya の watermark は、セッティングのチェックによく使っていました。 特に8曲目の「Evening Falls ...」のイントロ部分の低音とか。
VA80SE + FB1000で聴いた enya は... やはりとてもグッと来ました。

でもFB1000はペアで120万円もするスピーカー。 諦めるとかいう以前の問題です。 とてもじゃないけど手が出ません。 それでもずっと気になっているわけです。
もし中古で40万円だったら、買っちゃうかもなぁ。