業績不振に陥っている米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のワゴナー会長は18日、円相場について「円は非常に過小評価されている。1ドル=90円が市場での(本来の)価値だ」と述べ、対ドルで大幅な上昇が必要との認識を明らかにした。フォード・モーターのフォード会長兼最高経営責任者(CEO)らとともに与野党の議会指導部と会談後、記者会見で語った。
ワゴナー会長は、円安で日本車の輸入価格が低下しGMなどが「米国市場での競争で不利益を被っている」と強調、為替市場の動向を注視するよう米財務省に促した。
日本の自動車会社は、たぶん1ドル=90円でも問題なく黒字が出せると思うよ。 もちろん利益は減るだろうけど、対応可能な範囲だと思う。
むしろ最近の円安で、コスト競争力を向上させるのを怠けているフシがあるので、ここいらで円高というショック療法が必要かもしれないね。
それに比べてビッグスリーの情けないこと。 言うことが80年代から変わっていない。 為替で国際競争力を調整して、貿易の均衡を保つのはムリだと結果が出ていると思うんだが。
20年後、もし自動車産業が続いていたら、日系自動車メーカーの北米での生産能力は、米国系メーカーのそれを超えているだろうね。 そして、「GMやフォードが消滅したとしても全然困らない」と考える米国人が過半数になるだろう。
ダイクラは生き残るとしても、GMやフォードは「ゆっくりと確実な死」に向かって歩いているような気がする。