テストドライバー・加藤博義 (2006年5月11日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
今年3月13日。この秋にアメリカで発売する予定のスポーツセダンに、大問題が発生した。アメリカの現地法人が「もっと乗り味をすばしこく変えて欲しい」と注文をつけてきたのである。加藤たちが1年以上をかけて開発してきた車。その乗り味を変えるのは至難の業。しかしアメリカ側は、5時間後には改良された車に乗りたいと言う。
なかなか面白かったです。 私も仕事でこういう人に接することがありますが、彼らのギリギリの努力にモノ造りって支えられているんですよね。
加藤博義語録です。
『うそをつく必要はない。できることはできると言えばいい。でも、できないというのは、プロがやすやすと言うことじゃない。なんかやってくれるかも知れない、どうにかしてくれるかも知れない、そう思わせてくれるのがプロでしょ。』
その「可能か不可能か」の境界線の見極めが難しいんです。 ダメ元だったら「やってみます」と言えるけど、失敗が許されない時は「出来ないものは出来ない」という必要がある。 そっちの方が大変。 困難を承知で依頼されている訳だから。
「やって出来なくはないけど、それは悪手」という場合だってある。 それをクライアントに理解してもらうのがまた大変だったり。
ところで、番組中で交換していた小さなスプリングですが、パワステのラックガイド・スプリングかな?
ステアリングのフリクションを減らせば多少の軽快感は出るけど、俊敏性を向上させるところまではいかないでしょうね。