消えゆく”寄り道”

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ITmedia ビジネスモバイル:立命館小学校はなぜ「FeliCa」を選んだのか

当初、立命館小学校が注目したのは、FeliCaではなく、GPSを使ったソリューションだった。東芝をはじめとする複数のメーカーに、「カーナビのように通学路を設定して、通学エリアから外れると自動通報するシステムを要望した」(前川氏)のである。だが、GPSを使ったシステムは実現しなかった。立ちはだかったのは、コストの壁である。
 
「技術的には実現できる、と東芝から言われていたのですが、1年ほど前に『(学校向けGPS専用端末の)市場規模を考えると、コストの問題で製品化は難しい』と断られてしまいました。そこで代替案として浮上したのが、FeliCaを使った今のシステムでした」(前川氏)

東芝はいまごろ”歯噛み”してるんじゃないかな。 まさかこの一年間で、こんだけ連れ去り事件が多発するとは思ってなかっただろうし。 もし立命館の依頼があったときに開発してたら、今頃注文が殺到だったかも。

それにしても、世知辛い世の中だよね。 自分の子供の頃も、「あそこの道は”人さらい”が出るから、通っちゃダメよ」とか言われていたけどね(で、男子は肝試しに通ったりして)。
 
常に行動を監視されて、ちょっとでも遅れたりルートを外れたら即通報なんて、自分が親でも子供でも、絶対にイヤだなぁ。 世間のお父さんだって多分イヤでしょ?(笑)
そこまで状況が差し迫っているということなんだろうけど、やっぱり子供自身に「危険を察知する能力」「危険を回避する能力」を身につけさせる努力をすべきなんじゃないのかな? 野生動物なんかちゃんとそうしているよ。
 
それが出来ていないのは、子供を家畜みたいに育てるからだよ。 子供は羊じゃないし、親も先生も羊飼いじゃないんだ。 動物として最も大切な能力=生き残る力をもっと磨こうよ。