ビル・ゲイツはネット時代のアーキテクト失格だったのか? - 坂本多聞のソフトウェア業界インサイドアウト
だからこそ断言したい。ビル・ゲイツは2006年のマイクロソフトのチーフ・アーキテクトとしてふさわしくなかった。彼はそのことが分かっていたのだ。そこが、裸の王様にならず退く時期をわきまえていたビル・ゲイツのすごさだ。
そうかなぁ。 Windows95が出荷された時点で引退するべきだったと思うけどな。 インターネット時代になって、MSは何も”新しい物”を生み出してないよ。 というか、MSが生み出した”新しい物”って、何かあったっけ?
もちろん、(他人の)発明を実用品にした功績は大きいとは思うけどね。
古川亨氏へのインタビュー記事も面白かった。 ご本人は、「あらゆる側面で2時間に渡り語った」のに「編集者によってそぎ落とされた」とお怒りだけど、スパッと要約しないと何が言いたいのか分からない記事になっちゃうから、仕方ないんじゃないかなぁ。
今のマイクロソフトを見ていると恐竜を連想してしまう。自分の身体をコントロールしきれない。自分の足を踏んづけても、その痛みがなかなか伝わらない。それが現在のマイクロソフトの姿ではないか。例えばExcelやWordのファイル形式を独自フォーマットではなくXMLにと言いながらも、標準設定はどちらなのか。自社サーバー製品と他社のデータベースとの接続性はどうなのか。もっと違うやり方があるのでないかと思う。
それは”今のマイクロソフト”だけでなく、古川氏が在籍していた昔からだと思うよ。 古川氏が”今”そう思うのは、マイクロソフトを離れたからじゃないのかなー、と思います。
でも「Windowsを否定しても構わないから、新しいサービスを作れ」というのは正しいし、また険しい道だよね。 トヨタがクラウンを否定(?)してセルシオ(レクサスLS)を作ったのと同じで、成長するには殻を破らなければならないんです。