本田雅一の「週刊モバイル通信」 PC業界がAppleに学べること
たとえばPowerPCからIntelへのプロセッサアーキテクチャ変更も、実は'97年夏からのApple再建計画の中にロードマップとして存在していたという。PowerPCからIntelへの切り替えは、福田氏によると当初計画よりも1年早い。つまり'97年の時点で10年をかけてIntelへのアーキテクチャ変更を完遂するというもくろみを立てていたわけだ。
これはAppleがNeXTを買収したあと「Appleは新OSでIntel版も開発している」との噂が広まり、その後、その噂があっという間に沈静化した(誤解が元であるなどさまざまな理由で否定を繰り返し、PowerPCへの賞賛を繰り返すことでAppleが沈静化させた)経緯とも符合する。当時から計画し、それを秘密裏に進めていたのだ。
つまり、「PowerPCがモバイルに向かない」とかいうのは、アーキテクチャを変更する(理由の一部ではあっても)決定的なものではなかったワケだ。
Appleの言うことを信じて、PowerPCを擁護していたMac信者たちは、まんまと担がれたというね。 当時は収入源はMacだけで、生き残る為には目先の現金収入が必要だったから仕方ないのですが、こういうのを「悪魔の戦略」と呼ぶのでしょう。
この辺りの狡賢さは、SONYが一番学ぶ必要がありそうです。