【池原照雄の単眼複眼】かくも深き調整…日産の国内販売 | Response.
「国内営業の責任者として日夜胃が痛い」。日産自動車の志賀俊之COOは3日、東京の本社で開いた軽自動車『オッティ』発表の会見で、不振の国内販売に話が及ぶとこう漏らした。
今年度上期(4-9月)の新車販売(軽自動車含む)は、前年同期に比べ17%もの落ち込み。前の中期計画「日産180」が終了した昨年10月以降は丸1年のマイナスにはまっている。
今年度上期の販売実績のうち、登録車に限ると約2割減少の29万台余りと30万台を割り込んでいる。ちなみに半期での30万台割れを過去にさかのぼってみると、1960年代後半まで行き着いた。初代の『サニー』が登場した当時だ。
この状態が続くと、「コミットメントが達成出来なければ引責」が原則のゴーンCEOは、国内販売担当の志賀COOを切らなければなりませんね。
でも、元々はゴーンCEOの鶴の一声で6車種同時期発売なんてムチャをやった訳で、志賀COOを切ったら社内の士気は下がるしゴーンCEOの求心力も低下するでしょう。
「ムリな拡販をすれば、後でツケが回ってくる」という、自動車販売の法則からはゴーンといえど逃れられなかったということでしょう。