『フラガール』

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個人的、今年度ベスト。 いやライフタイム・ベストかもしれん...

『フラガール』の物語を初めて知ったのは、NHK「プロジェクトX」だったと思う。
「常磐ハワイアンセンター」と聞くと、僕ら世代ではお年寄りが保養に行くところというような、ちょっとダサいイメージがあった。 今はスパリゾート・ハワイアンズになって、すごくオシャレな感じになっているらしい。
「プロジェクトX」を見て、彼女たちがどれだけ大変なことをやり遂げたのかがよく分かったし、本当に人生をかけた戦いだったんだなと思った。
だから、『フラガール』が映画になると聞いたときは、すごく楽しみだった。

この映画が素晴らしいのは、「フラの精神」が映画の中に息づいていること。 なーんて書いてるけど、実はフラのことなどほとんど知らない。 でも、観てもらえば絶対に感じてもらえると思う。 何か高貴で神聖な、静謐な祈りのような、そんな想いが伝わってくるのだ。
この作品は、米アカデミー賞外国語映画部門の日本代表作品になったらしいが、必ず外国の人にも伝わるだろうね。

最初に平山まどか(松雪泰子)先生が踊るシーンも凄いと思ったけど、蒼井優のダンスシーンも凄い。 鳥肌が立ちました。 嫁はしずちゃんのシーン以後はずっと泣いてました。 最後のハワイアンセンターでのステージのシーンは圧巻で、映画館の大画面&サラウンドで見るべき作品だと思いました。

数週間前にやったTBS「情熱大陸」で、蒼井優を取り上げていて後半少し見たのですが、舞台挨拶の日に御祖母さんが亡くなったそうで、出棺まで見送ることも出来ずに帰京しなければならなかったとのこと。 「プロは親の死に目にも会えない」、「どんなに辛くても、バカみたいに笑って踊るの」。 舞台挨拶では笑顔で踊ったらしいのですが、映画を観ていてそんな話が思い返されて余計にせつなくなってしまった。