本当にプラザ合意以来の、円安水準なのか (Money Globe ― from London(本多 秀俊)):NBonline(日経ビジネス オンライン)
この間、A国では、生産性の向上や賃金の抑制に大いなる努力を払い1単位の製品の製造費用は110A( 10%)に抑えられていたのに対し、B国では生産性の向上を怠ったのみならず、野放図な賃上げを繰り返した結果、1単位の製品を製造する費用は1.6B( 60%)にまで跳ね上がってしまっていたのだ。
(中 略)
さて、ここまでの例で、B国がA国に対し、「A国は自国通貨安を誘導することによって、自国の輸出競争力を不当に高くしている」という批判をしたとしたら、それは的を射た批判と言えるだろうか。
日本の製造業は、プラザ合意以降の大円高進行の中で、文字通り「身を削るような」努力を重ね、生産性の向上に努めてきた。そして、日本経済は、「失われた10年」と呼ばれたデフレ経済下で、資産デフレ、賃金低下、ゼロ金利という様々な逆風に耐え、ようやっと今日の繁栄を手にしようとしている。
繁栄と言えるものかどうかは疑問ですけどね。
個人的には、来月はちょっと円高に振れて頂きたいです。 ハイ。