ウチの会社もそうなのだが、「SkypeはP2P技術を使っているから、情報流出の危険性がある」といって、業務用PCへのインストールを禁止しているところが多い。
確かにSkypeを開発したのが、P2Pソフト「Kazza」の開発者というのは有名な話。 情報流出の可能性はゼロではないだろう。 でも、それを言うなら Windows XPなんて危険なOSを使うべきじゃないよな(「Macの方が」とかいう議論ではなくて、本質的に危険ということ)。
と、文句を言ってみても仕方ない。 業務用PCは会社のモノであるから、会社が禁止するアプリケーションは導入できない。 どうしても出張でSkypeを使いたければ、個人用PCかWindowsMobile機を持っていけばいい。
それでなければ、Skype以外のVoIPソフトを使うしかない。
Myloにも搭載されたGoogle Talkも選択肢だが、有望なのはGizmo Projectだろう。 以前からGoogle TalkやJabberと無料通話できていたが、3.0からはYahoo! MessengerおよびWindows Live Messengerのユーザーにも無料通話できるようになった。
もちろんSkypeと同様に、Call Out(電話網への発信)/Call In(電話番号の付加)もできる。 そしてCall Outのレートは、Skypeよりも安い。 例えば、タイ国内の携帯への通話はUS$0.043/min。 SkypeはUS$0.115/minだ。
GizmoはWindows/Mac/Linux用があるが、WindowsMobile用はない。 でもSIP互換なので、相手がSIPなら通話できる。 WindowsMobile用のSIPクライアントとしては、YouFonやSJPhoneなどがある。 NOKIA E61も、VoIPで通話出来るらしい(残念ながらN70は不可)。
まだ安定性はSkypeに劣るGizmoだが、試してみる価値はあると思う。