続いてマニュアルクラッチのエンジンをバラします。
じつはセル無しエンジンをバラすのは初めてです。 パーツが少なくて、なんかヘンな感じです。
ギヤポジションの接点は、このようになってました。
一次側マニュアルクラッチは、HM製にちょっと似てるかな? 一次減速比は、意外にも18T/67Tでした。
無変速エンジンともC100EXとも、オイルポンプが違います。 KSR110ぽいですね。 シフトフォークは、当然ながらマニュアルクラッチ用なので、遠心クラッチには流用できません。
こちらのクランクケースは、簡単に割れました。 クランクウェブ径は96mmで、ストローク55.5mmも無変速エンジンと同じです。 ただこちらのクランクは、オイルポンプ駆動用ギヤが圧入ではありません。 無変速エンジンのギヤとも歯数が違います。
Rクランクケースの内側には、LFXT125-1とあります。
ん!? 変速ギヤが4組しかないぞ。 てことは5速じゃなくて4速じゃん。 オークション出品時の説明と違うよ。 別に5速が必須という訳ではないけれど、一応クレーム出しておこう。
ちなみに変速比は1速:11T/36T、2速:16T/31T、3速:20T/27T、4速:23T/24Tということで、12Vモンキーやマグナ50と同じですね。 実際、カウンターシャフトのスプライン部(ギヤがスライドするところ)の径は、モンキー系の17mmです。 ジョルカブやWave110は、カウンター側スプラインは20mmなんですが。
でもメイン/カウンターシャフト端部の径は、カブ系と同じ12mmです(モンキー系はメインが14mm、カウンターが13.5mm)。 なんとも不思議ですが、このカウンターシャフトを使えば、モンキー系のバリエーション豊富なギヤが使える訳で、それはそれで利点があるともいえます。
下セルエンジンのシリンダー(奥)と比較。 シリンダー自体は同じ物ですが、セルと干渉するフィンが切除されているのがわかります。
試しに無変速エンジンのケースに、4速リターンミッションを組んでみました。 ガスケットは手持ちのHM純正が使えます。
何の問題もなく組めますね。
さーてと、これからどうするかな?