クライスラー復活のカギは販売力の向上 (武谷匡城の「数字で見る自動車業界の未来」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
「本日は6時で閉店です」。デトロイト郊外にあるクライスラー・ディーラーの受付係の電話の返答に筆者は驚いた。車の試乗ができるかどうか聞こうとした矢先のことだった。そのディーラーは週3日が6時で閉店、土日は休みということであった。
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土曜日はもちろん、平日も夜9時までオープンしているトヨタやホンダのディーラーが隣にあって、クライスラーが苦戦を強いられているのも無理はない。疾風迅雷の勢いで、リストラ策を敢行するものの、販売面がおろそかでは本末転倒だ。
クライスラーだけでなく、デトロイト・ビッグ3はディーラー1店舗当たりの販売台数が激減している。右の図のように昨年トヨタの1年間の1店舗当たり平均販売台数が1816台に対して、ビッグ3は600台前後と極端に販売効率が悪くなっている。
販売力の問題以前の話じゃないの? それは。
オート・バイ・テルみたいな業者がウケたのは、「自動車ディーラーに行きたくない。交渉したくない」という消費者が多いからだと聞いたことがありますが、こんなディーラーならそれも当然です。 ジム・プレス氏の仕事はたくさんありそうですね。
米国のディーラーはメーカー資本というのはほとんどなくて、みんな個人商店なんだよね。 販売成績が悪いディーラーとは契約更改しなければいいのに。