NIKKEI NET(日経ネット):二酸化炭素削減、日仏伊の車が先行・欧州市場
欧州市場の主要自動車メーカーの二酸化炭素(CO2)排出削減で、トヨタ自動車やホンダなど日本勢の取り組みが進んだことが環境団体の欧州運輸・環境連盟(T&E)が15日まとめた調査でわかった。2006年の日本車の平均排出量は前年比2.8%減少し、とくにトヨタは5%の大幅減となった。仏プジョーシトロエンや伊フィアットも排出削減を進めたが、高級車や大型車が多いドイツ勢は取り組みが遅れている。
欧州連合(EU)は自動車各社に、欧州市場で販売される新車(乗用車)のCO2排出量を2012年までに1キロメートル走行あたり平均で130グラムに抑えるよう義務付けている。T&Eによると、CO2の平均排出量が最も低いのは仏プジョーシトロエンで142グラム。日本車ではトヨタが153グラムで4位、ホンダが154グラムで5位だった。
トヨタ、ホンダはディーゼル比率がまだまだ上げられるので、140g台突入は時間の問題でしょうね。 その先の130g、120gというのは相当厳しいですが。
結局、大きく重い車体のままで燃費を改善するには限度があります。 安全装備や快適性を損なわずに、小さく軽く空気抵抗が少ない車体を開発しないとね。
ユーザーだって環境意識の高まりや原油価格の高騰で、一人で乗るのに全長5mとか3列シートのクルマなんてNGという風潮が強くなりそうです。
そういう構造的な変化が起きた場合、燃費性能の技術革新だけではなく、販売するクルマのダウンサイジングというビジネスモデルの変革が必要になりますが、果たしてダイムラーやBMWはどこまでそれが可能なのか。
今現在の業績は好調ですが、彼らの危機意識は相当に高いだろうと思います。