今井武ホンダインターナビ推進室長に聞く 埼玉県と連携の意義 | Response.
---- それだけフローティング情報が「インフラ」になってきたということでしょうか。
今井) ええ。交通流の把握や分析で使う基礎データとして、非常に価値のあるものに育ってきました。例えば、先の圏央道開通後の主要道への影響調査を国交省が発表しましたけれども、そこで出てきた数値と、インターナビのフローティング情報から得られた結果が、ほぼ同一でした。
我々のフローティング情報は、交通流全体のモニタリングをする素地として、十分な精度を持つに至っています。圏央道の例でいえば、その完成によって国道16号線はもとより、環状8号線や7号線、さらにはもっと小さな一般道の流れまでどのように変わったのか、というレベルまで把握・分析できる。
すごいね。 ってことは、通勤の抜け道ルートになってて、細い道なのに交通量が多いとか、そういうのも着眼しさえすればわかるわけだ。
こんな話も。
例えば、埼玉県が計測した調査によると県内における平均走行車速は25.1km/hなんです。しかし現時点で、埼玉県内のインターナビユーザーの平均車速は35.5km/h。これはインターナビの渋滞回避機能が有効に作用している効果だと自負していますが、道路環境が今よりもよくなればもっと快適に走れるようになる。渋滞に巻き込まれないことは、ガソリン代の節約とCO2削減にも効果があります。
ホンダがフローティング情報を自治体に提供することで渋滞が減れば、それはホンダ車オーナーの皆さんが快適にクルマにお乗りいただける環境作りにも繋がるわけです。
本当に平均速度+10km/hで走れるなら、少々高くても付けようかという気になるね。 でも、使ってみなきゃ実感できないんだろうけど。
早いところ全国でこういう取り組みがされるといいですね。