ITmedia D LifeStyle:新たなフェーズに突入したBlu-ray Disc市場 ~関係各社の反応は?~
ただ、この発表会で示された、HD DVDプレーヤーの高シェアは極端な低価格に支えられたものだ。たとえばブラックフライデーに合わせ、東芝はHD DVDプレーヤーの旧型機を大量に販売したが、このときの価格(99ドル)は、通常時のアップコンバート機能付きDVDプレーヤー(有力メーカー製)の平均的な価格(110ドル程度)をも下回っていた。
ここまで低価格になってしまうと、消費者は逆に「何か理由があって安売りしているのではないか?」と勘繰り始める。加えて、HDビデオパッケージ狙いではなく、高機能DVDプレーヤーとして購入するバイヤーが多かったとの見方もできる。
ソフトウェアの売上シェアの推移を見ると、いくつかの目玉タイトルでHD DVDが浮上することはあったが、プレーヤーの売り上げほどにはHD DVDソフトの売上は伸びなかった。
船井から299ドルのBDプレーヤーが発表になっていますが、もはやこのレベルになると単純な低価格よりも信用の方が重要になってきます。
先が見えたフォーマットに対する支持は冷めたいものです。
HPは今後もHD DVDへの対応を(数年は)続けるとしたものの、フォーマット戦争に関しては「個人的な見解だが、すでに終焉したと思う」と核心に踏み込んだ。5月まではワーナーの新作もHD DVDに供給されるため、あと6カ月ぐらいはフォーマット戦争が続くだろうが、それ以降はフォーマット戦争と言える状態ではなくなるのでは、と予測する。
こういう展開を見ていると、HD DVD陣営は関ヶ原の戦いに敗れた西軍のようですね。 今後も離反社が続々と出てくるでしょう。 藤井上席常務が石田光成なら、ワーナーは小早川秀秋か。
昨年末に出ていたこの記事は、大本営発表ではなくて情勢を正確に伝えていたみたいです。
次世代DVD、米市場でブルーレイ優勢・年末商戦で鮮明に:IT-PLUS
ソニー、東芝両陣営による次世代DVDの主導権争いは、年末商戦に突入した最大の米市場でソニー陣営の「ブルーレイ・ディスク(BD)」規格の優勢が鮮明となってきた。カギをにぎるソフト市場でシェアが7割を超え、再生機市場でも勢いが出始めた。「HD―DVD」規格を推す東芝陣営は苦戦を強いられている。
米各メディアの4日までの報道によると、年末商戦前半戦のヤマ場である11月下旬の感謝祭休暇の週のソフト販売実績は、BDのシェアが73%に達しHD―DVDの27%を圧倒した。年末商戦の結果は主導権争いの行方に大きく影響するため、市場の関心を集めている。
ソフトの無料クーポンに頼って、アタッチ率を無理やり引き上げる手法の限界だったのかもしれません。