現在のジョルカブの変速比は、後期型C100EX(HA06)と同じになっています。 120ccのトルクには、これでもまだ1速が低すぎますし、全体的にローギヤードです。
しかし社外品が豊富なモンキー系と違い、カブ系4速としてはこれが望みうる最善だと思っていました。
ところがNICE110を使ったレースが盛んだったタイには、レース用の変速ギヤがあることを知りました。
FADDYBIKE.COMのWAVE110/NICE110用パーツのページによると、2種類の変速ギヤ(HN-T1とHD-T2)が確認できます。
HN-T1は、1速:13T/32T(2.462)、2速:18T/27T(1.500)、3速:21T/24T(1.143)、4速:18T/17T(0.944)で、変速幅は2.608。
HD-T2は、1速:13T/31T(2.385)、2速:16T/25T(1.563)、3速:19T/23T(1.211)、4速:20T/20T(1.000)で、変速幅は2.385となっています。
HA06が1速:12T/34T(2.833)、2速:17T/29T(1.705)、3速:22T/26T(1.182)、4速:24T/23T(0.958)で、変速幅はが2.960ですから、どちらもよりクロスしたミッションになっています。
武川やデイトナが出しているモンキー用のクロスミッションともまったく異なるので、本当にタイオリジナルなギヤなのでしょう。
街乗りユースとしては、HN-T1の方が都合が良さそうです。 ちょっと歯切りの精度が心配ですが、中国ほど酷くはないでしょう。
メールで問い合わせてみたところ、
The price of one set HN-T1(for Honda NIce110 engine) including Postal EMS to Japan is 11500THB (about 37500Yen).
It's made-to-order with 4 weeks availabilty. Payment can be online SSL
creditcard with 50% deposit.
ということです。 タイ製品としては結構なお値段ですが、純正部品とは生産量が違いますから致し方ないところでしょう。
支払いにはPayPalも使えるようです。 誰か試してみる人はいないかな?