ある意味、道楽

「3次元LSIで最先端を走るホンダ」 - 日経マイクロデバイス - Tech-On!

2007年秋に米国で開かれた3次元LSI関連の学会で衝撃的な発表がありました。貫通電極を使った3次元LSI技術を使って,マイクロプロセサ,A-D変換器,DRAMをウエーハ状態で接合し,動作確認をしたというものです。さらに,関係者を驚かせたのは,その発表が半導体メーカーからではなく,自動車メーカーのホンダの研究開発子会社によるものだということです。LSIの技術開発成果で,畑違いと思える自動車メーカーに半導体メーカーが先を越されたというわけです。長年,LSIの積層技術開発に携わってきた大手半導体メーカーの技術者は,「半導体メーカーは何をやっていたのかと考えさせられた」と言います。

太陽電池の開発・生産・販売までやってる訳で、ホンダは立派な半導体メーカーですよ。

開発したのは和光の基礎技術研究センターみたいです。

開発したホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパンは,ホンダが自動車の本業以外の新分野を開拓することを目的に2002年12月に発足しました。研究開発のテーマは脳型の情報処理や,稲の収穫量を増やす遺伝子など,「21世紀に役立つ技術の研究」であれば基本的に制約はないということです。
 
一方,半導体メーカーは通常,テーマ設定の際に「それが何の役に立つか,社業にどう貢献するか」が要求されます。逆にそれが問われない研究開発の環境があったからこそ,今回の成果が出てきたといえそうです。企業にとって「選択と集中」だけが勝つためのすべてではないことを,今回の出来事が物語っています。

本業が好調だからこそできることでしょうけどね。 日の目を見るのに何年掛かるかわからないし、収益につながる保証もないわけで。
異質なものは辺境から現れるといいますが、主流の中からではリープする技術は生まれにくいのでしょう。