エイプ100/XR100モタードのエンジンって、かなりショートストローク(Φ53.0×45.0)なんですね。
ジョルカブとは関係ありませんが、ちょっと調べてみました。
源流のCB90のボア×ストロークがΦ48.0×49.5、CB125JXやXL125R/XLR125RはΦ56.5×49.5だとか。 イーハトーブ(TL125S)もそうですね。 ふむふむ。 CB90は125をボアダウンしたもので、ベースはCB125の方だという話です。
ちょっと変わっているのがXE75で、Φ48.0×41.4というのはCB90のボアをそのままに、ストロークを詰めたような構成です。
現行の100ccはCB90の排気量アップではなく、XR80/XLR80RがΦ47.5×45.0なので、そのボアアップ版ということなんでしょう。
ちなみにエイプ50はΦ42.0×35.6で、CB50JXなどと同じです。
CRF150F(水冷のCRF150Rとは違います)は面白くて、'03~'05モデルはΦ63.5×49.5(156.8cc)で、'06以降はΦ57.3×57.8(149cc)だそうな。 '03~'05モデル用には、SP武川から175ccボアアップキット(ボアΦ67、品番:01-02-0912)が出ています。
57.8mmクランクのご先祖さまは、XL185(Φ63.0×57.8)、XL200R/XR200R/XLR200R、TLR200(Φ65.5×57.8)になります。
エイプのクランクケースに、XR200Rのクランクシャフトが入ったら面白いのにね。
FTR/XR230になるとΦ65.5×66.2ですか。 200ccエンジンのストロークアップ版ですね。 ここまで来ると、もはや同じ基本設計のエンジンとは思えません。 カブやモンキーの横型エンジン以上に、バラエティに富んでいて面白いですね。
CG125というのもあって、ボア×ストロークはCB125と同じΦ56.5×49.5ですが、こちらはOHCではなくOHVエンジンです。 その誕生の経緯については、『Honda社史・50年史』の「CG125 ブラジルの二輪市場を切り拓く」に詳しく書かれています。
このCG125のエンジンも、支那製のコピーエンジンがあるのだとか。 一度見てみたいものです。
とうりすがり
すいません。ちょっと気になったんですが、CB90系とCB50系はベースは同じなんですか、共通点、たとえば、車体へのマウント位置が同じとか。本来別物と思っていたんですが。
ダブリン市民
コメントありがとうございます。
横型エンジンについてはそれなりに理解できるようになりましたが、縦型エンジンについては興味を持ち始めたばかりで、何も知りません。 諸元表からわかるボア×ストロークの観点から、血縁関係を予測しただけです。
CB50系とCB90系のベースが同じかどうかは、このエントリーを書いている時から疑問に思っていまして、わざとぼかして書いてあります。
個人的には、エイプ100とXLR80Rのボア×ストロークが、他のCB90系エンジンと関連性が薄いので、この2つはCB50系なのではないかと思っています。上記2つを言及した直後に、CB50の話を持ち出したのはそのためです。
ジョルカブの50ccエンジンからWave110互換の120ccシナエンジンまで、パーツリストと首っ引きで純正部品の互換性を追ってみましたが、ベースが同じと言っても「クランク/メイン/カウンターシャフトの軸間が共通」とか「シリンダーのスタッドピッチが共通」とか、「クランクケース/カバーのボルト位置が共通」という程度のもので、部品がそっくり流用できるかどうかは別問題です。
トランザルプの52度V型エンジンだって、400V/600VとアフリカツインとVRXロードスターとシャドウで、流用できる部品はごくわずかでしょうし。
というわけで、縦型エンジンについては人に教えるような知識はありません。 逆にいろいろ教えて頂けるとありがたいです。
ダブリン市民
二輪のメカニックをやっていたこともある友人Hに訊いたら、「CB50とCB90のエンジンマウントは違う」ということでした。 系列としては分けて考えた方がよさそうです。
同じ系列でもApe50と100とでは、クランクベアリングの大きさが違うようで、ベース(基本設計)が同じでも部品が流用できるとは限らないですね。