三井金属、銀を使うディーゼル排ガス浄化触媒を開発 - Automotive Technology - Tech-On!
同社は、Agと金属複合酸化物を組み合わせ、高温でもAgを安定させる技術を確立した。試験では既に800℃程度までの耐熱性を確認している。さらに、実エンジンによる評価も重ねており、現行のPt触媒に負けないPM燃焼性能を得た。
新触媒は、酸素を吸収、放出する能力がPt触媒よりも高いため、触媒表面の活性な酸素によってススを有効に燃やすことができる。Pt触媒では、二酸化窒素(NO2)でススを燃やすため、排ガス中には反応理論量以上のNOx濃度が必要になる。NOx濃度の低い条件ではPMを燃やすことが難しい。これに対してAg触媒は酸素だけでPMを燃やすことができる。
NOxが存在しない条件では、現行のPt触媒はPMを燃やすのに600℃以上の高温が必要だが、Ag触媒は、400℃程度の低温で燃やせる。実エンジンに搭載する場合、低NOxの条件でもPMを低減できることになる。
先日の電気触媒といい、プラチナ代替触媒の開発が盛んですね。