Vistaに見切りをつけたMicrosoft - ITmedia エンタープライズ
さようならVista。君と会えて楽しくなかったよ。
わたしは1月の時点で、MicrosoftがVistaを見限るだろうと予想した。どうやらわたしの予想は正しかったようだ。Vistaが登場したとき、Microsoftの上級幹部でさえもそれを嫌っていたのだから、ほかの人が好きになるのを期待する方が無理というものだ。
Vista SP1は痛ましいアップグレードとなり、そのパフォーマンスは依然としてXP SP2(そしてまだリリースされていないXP SP3)を下回っている。さらに悪いことに、あるMicrosoft幹部によると、Windowsは実際にMac OS XおよびLinuxにデスクトップ市場のシェアを奪われつつあるという。Microsoftはこれまで、デスクトップ市場のシェアを失ったことは一度もない。しかしVistaでは、Microsoftは初めて顧客を失っているのだ。
生みの親にさえ嫌われるとはちょっと可哀想だけど、オレだってVistaにアップグレードするくらいなら、Linuxデスクトップ使った方がまだマシだもんな。 Mac OS Xとの比較だと、ハードウェアの縛りがないという点でかろうじてVistaだけど。
で、2009年にWindows7をリリースする為には、
つまり、MicrosoftにはWindows Server 2008のカーネルをWindows 7のコアとして利用するという手があるのだ。その上に、使い勝手と速度を改善したAero Glassインタフェース、そしてSilverlightとInternet Explorer 8を載せればいいのだ。同時に、MicrosoftはVistaのユーザーインタフェースのコマンド構造を捨て去り、XP方式に戻るべきだ。
(中 略)
Microsoftがこの方式を採用するのであれば、ユーザーが本当に使いたいと思うような新しいデスクトップOSを2009年までに提供できるに違いない。しかし彼らがVistaでそうしたように、新しいデスクトップOSを一から作り直そうとするのであれば、ユーザーが使ってみたいと思うようなものを 2011年までに提供するのは絶対に不可能だ。
確かに次世代OSは、仮想化技術(仮想マシン)を実装したものになるのでしょうね。 Hyper-Vの出来が良ければ、巻き返すチャンスは充分にありそうです。
でも「使い勝手と速度を改善したAero Glass」というのはムリではないかと。
IntelのTick Tackモデルのように、WindowsもカーネルとUIの進化を分けるべきなんだよね。