カムは見かけによらない

先週末のR15カムから97cc~105ccカムへの交換は、個人的には「デチューン」だと思っておりました。
カムプロフィール(タイミング、リフト)からすれば、97cc~105ccカムの方が大人しいし、R15カムのトップエンドのパワーは、これまで使ったカムの中では一番でしたから。

ところが本日の通勤で感じたのは、97cc~105ccカムのトルクのぶ厚さと、街乗りでの速さです。 とにかくスピードの乗りが物凄く速いのです。

R15カムは二次曲線的にパワーが出てくるので、トップスピードに到達するまでに時間がかかります。 97cc~105ccカムはトップスピード自体はR15カムより低い(それでもゆうに100km/hは出る)ですが、街乗りの場合はこちらの方が有利です。
96ccカムとはフライホイールが変わっているので単純に比較できませんが、加速の鋭さが増しているように思います。

R15カムで減速比を落としたらどうか?と思うかもしれませんが、減速比でトルク曲線を補うことはできません。
モンキーなどマニュアルクラッチ車なら、クラッチワークでカバーできたりするのかもしれませんが。


100ccクラスの自動遠心エンジンと組み合わせて、街乗りに使うという前提であれば、97cc~105ccカムは最強と言ってもいいかもしれません。 おまけに低騒音で始動性良好、そしておそらくR15カムより好燃費です。
JUN、恐るべし。