asahi.com(朝日新聞社):トヨタ、生産計画を45万台下方修正 収益悪化の懸念 - ビジネス
米国新車市場の減速は国内の輸出拠点を直撃し、田原工場(愛知県田原市)や全額出資子会社であるトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)が対米輸出車の減産を開始。トヨタ単体の国内生産計画は当初計画より20万台少ない410万台に下方修正され、前年実績と比べても3%少ない水準となった。計画通りに推移すれば、08年のトヨタ単体の国内生産が01年以来の前年割れとなる異常事態だ。
一方、グループの世界販売計画も大幅な下方修正となり、前年実績比1%増にとどまる。トヨタ単体の販売計画を地域別にみると、米国販売計画は当初計画より20万台引き下げ、前年実績比5%減の244万台。当初計画で3%増の127万台を見込んでいた欧州販売計画も一転、4%減の119万台とした。国内も当初計画より5万台引き下げ、前年実績比2%減の155万台と4年連続の前年割れとなる水準だ。
自動車会社というのは、減産するのに非常に勇気がいるのです。 すそ野産業が広いので、影響が大きいですからね。 戦略の誤りは別にして、迅速な決断は見事だと思います。
asahi.com(朝日新聞社):米も小型車シフト 変わる自動車市場 - 愛車
米テキサス州サンアントニオ市。約2千人が働く北米トヨタのテキサス工場が、8月8日から生産を止める。大型車専用工場として06年11月に稼働したばかり。(荷台付きの)ピックアップトラック「タンドラ」を生産してきたが、売れ行きが計画を大幅に下回った。
停止の予定期間は3カ月。トヨタ自動車の24年の北米生産史上で最長だが「実際は、さらに延びるかもしれない」(トヨタ関係者)という。
ピックアップは、大型車を好む米国自動車文化の象徴で、米大手3社「ビッグ3」の牙城(がじょう)。テキサス工場はこれに対抗し、大型車生産の拠点にする位置づけで建てた。販売台数世界一をうかがうトヨタが米市場に深く攻め込む戦略の柱だ。しかし、構想は稼働2年もたたずにつまずいた。トヨタ幹部は「ビッグ3同様、原油高の影響をもろに受けるようになってきた」と漏らす。競争相手に体質が似てきたようにも見える。
世界一を目指してGMの背中を追いかけていたら、いつの間にか鏡に映った自分の姿はGMそのものだった、という感じでしょうか。
80年代に「晴れた日にはGMが見える」という本がベストセラーになりましたが、トヨタも世界一になったらあとは下るだけ、にならなければいいですが。
晴れた日にはGMが見える―世界最大企業の内幕 (新潮文庫)
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GMにみる肥大企業の疲弊