BizPlus: 最新:トヨタ、英国とトルコで減産 生産調整を本格化
トヨタ自動車は英国とトルコの両工場で減産に入った。ガソリン高で大型車の販売が落ち込んでいる北米に加え、欧州でも需要が低迷している。すでに2008年の欧州での販売計画(単体ベース)を当初の127万台から119万台に引き下げており、生産調整を本格化する。
07年に英国工場では中型セダン「アベンシス」などを約28万台生産。トルコ工場では小型車「カローラヴァーソ」などを約16万台生産し、主に欧州市場で販売している。両工場では生産ペースを落とすなどして減産を開始した。両工場の減産幅は前年実績に比べ1―2割の見通しだが、今後、新たな休業日を設定する可能性もあり、減産幅が広がることもある。
やることなすこと全てうまくいって、敵無しと思われたナポレオン軍が敗退したのが冬のロシアの寒波でした。 それをきっかけにナポレオンは転落の一途を辿った訳です。
今回の”寒波”がトヨタの転機になる可能性も、ないとはいえませんね。
トヨタ通期見通し、為替想定の円安シフトが寄与・本業は好調と言えず | Reuters
トヨタは7日の4─6月期決算を発表で、通期の想定ドル/円レートを期初の100円から105円、ユーロ/円を155円から161円に変更した。従来は為替が6900億円の営業減益要因になるとみていたが、今回の変更でマイナス影響は4100億円に縮小。当初見込みよりも営業利益を2800億円押し上げることになる。(中略)
UBS証券のシニアアナリスト・吉田達生氏は「為替が実態の悪さをカバーした」と指摘。その上で「ホンダは業績見通しを下方修正したが、為替の前提を変えておらず、ビジネスの実態はホンダのほうが良い」と分析する。
ホンダは7月25日、09年3月期の営業利益見通しを従来計画の6500億円から6300億円に引き下げた。為替の前提はドル/円を期初の100円から101円へと微調整したのみで、当初計画からの営業利益押し上げは620億円にとどまる。一方、世界販売計画は414万から408万台に下方修正したにもかかわらず、逆に期初よりも営業利益を660億円押し上げる見込みだ。
トヨタも通期見通しを下方修正するんじゃないかと注目が集まってましたから、「トヨタショック」が起こらないようにレート変更で調整したのでしょう。 トップ企業はツライね。
トヨタショック回避だが、揺らぐ企業業績の下期回復シナリオ(ロイター) - Yahoo!ニュース
トヨタ自動車が7日発表した2008年4―6月期の営業利益(米国会計基準)は前年同期比38.9%減の4125億円と不振だったものの、09年3月期の見通しを据え置いたことで、市場に安心感が広がった。想定レートをドル/円で100円から105円、ユーロ/円で155円から161円と円安方向に修正し、為替が実態の悪さをカバーした格好だ。「事業環境は厳しいが、トヨタは今回の決算でかなり慎重に先行きを織り込んだとみている。為替が前提通りで推移すれば、9月中間期以降に業績予想を下方修正する可能性は低いだろう」(UBS証券シニアアナリストの吉田達生氏)との見方も出ている。
為替については、本来105~110円/$あたりが適正だと思うし、下期については110円/$程度になりそうだから心配ないんじゃない?
でも原油高は一服したとしても原材料高はまだまだ続くので、コストの上昇で利益はかなり削られるだろうね。 先進国は同時不況に突入しそうだし。