組み込みシステムの適用範囲

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組み込み業界が携帯電話から自動車にシフトし始めたのはなぜか? - TechTargetジャパン

ただ実のところ、このマーケットも無限ではない。例えば、図1にあるようなMCUとモータードライバ、下手をするとモーターまで含めて数千円以下という要求が自動車メーカーからは突きつけられる。理由は簡単で、ミラー調整を従来型配線からLINを使ってネットワーク化しても、運転者にはメリットがないからだ。カーナビなどであれば、目に見える形でユーザーメリットがあるので最終的な価格に転嫁させやすいが、ミラーやパワーウィンドウは「あって当然のもの」であるため、それを理由に価格を上げることは難しいのが現状だ。
 
そうなると結局、従来の配線を使った場合と大差ない金額でない限り、自動車メーカーには組み込みシステムを採用した構成を受け入れてもらえないことになる。もちろん先にも述べた通り、重量や部品点数の軽減というメリットはある。しかし、それによって燃費が倍になったりするわけではないから、ユーザーへの価格転嫁は非常に難しい。

コストダウンに関しては、一番厳しい業界だからね。 自動車業界は。

組み込みシステムを使うのは、ある程度開発コストをかけても生産量が大きい(数万から数千万)ので、台あたりコストが小さく出来る「商品」です。 逆に一品物(あるいはせいぜい100台単位)の「設備」の場合は、有り物のソフト/ハードで組んじゃった方がいいよね。