女子ソフトと「婚活」をかけまして

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「金活」時代 - 神足裕司の「それは違うゼ」 - Tech-On!

日本女子は、勝つために肉体的トレーニングを超えて、ほとんど勝ち目のない相手と戦うためのメンタルまで身につけていた。星野ジャパンと女子ソフトのこの違いが、私には「獲りにいった人しか獲れない」ように映ったのである。
 
その、自分の発言を省みながら空港から家路につくバスに乗り、車内で山田昌弘氏の著書『「婚活」時代』を広げてみたら、何とオリンピックで考えたことがそのままそこで説明されているではないか。

相変わらずヘンなことを言いだす”コータリン”さんです。

でどういうことかというと、

星野ジャパンは、メダルへの執着心が薄かった。このことは「婚活」時代の白河さんに言わせれば、親にパラサイトしていて、結婚してもしなくてもイイというような甘い女性では、「真剣に結婚で食っていこうという女性に太刀打ちできるはずがありません」ということだ。
 
同じように今のオリンピックは、強い者でなく「金メダルを獲るための活動」すなわち「金活」に専念した者以外勝てないのではないか。このことはトラック種目で男子初の銅メダルをものにした陸上400mリレーチームを見ると、一層わかりやすい。(中略)
 
怒られるかもしれないが、この銅は「拾いモノ」だ。だが、拾いモノだとしても狙いに狙って拾ったのだ。そして、獲ったからには文句は言わせない。アムステルダム女子800mの人見絹代以来80年ぶりのメダル。日本人全員を酔わせたメダルだ。そのために、バトン練習を怠けている他国選手がミスをするというわずかな可能性を期待して、日本一速い男たちが時間を掛け、小学生のようにバトン練習した。
 
まさに「金活」の見本ではないか。

なるほどー。 説得力あるね。

『「婚活」~』によれば、日本人が今結婚しにくくなったのは、かつて江戸時代に職業恋愛の自由がなく、家業を継ぎ、家同士の決めた相手と結婚しなければならなない時代が続いたが、これが近世になって変わったためだという。家は国家の基本と、徳川幕府はきびしく自由恋愛を禁じた。禁が解けて自由恋愛が始まっても、自然な恋愛などできるはずがない。だから、日本では美男美女の優位を超えて、結婚に人生を賭けた人々だけがそれを手にするようになった。80 年代は、恋愛マニュアルが多くの若者に読まれたものだ。
 
オリンピックのメダルも、本来の肉体的能力を超えたところにある。カラダに恵まれなくても手足が短くても、あらゆる知恵を絞ってメダルを獲りにいく。その「金活」をやったものだけに女神は微笑みかける。帰ってくればプロ野球が待っていて、そっちの本業で食っている星野ジャパンに、最初から勝ち目はなかったのである。

つまりたとえブサイクでも、「ボクは死にましぇーん!」と言いながらトラックの前に飛び出せる男が、最後に美女をゲットできるということです。