器の大きさ

皿を9枚にしてみましたが、トルクもエンブレも吹け上がりも、すべてがほどほど。 中庸で扱いやすいです。 現在の排気量ならこの枚数がベストかな。

ところで今年に入ってから、オークションで150ccや160ccといった大排気量の支那エンジンが出ていますが、クランクケースが割れただの、ギヤが欠けただのとトラブルの報告が多いですね。

ケースやギヤって、想定する上限性能×安全率1.5くらいで設計しているんじゃないかと思うのです。
ホンダの横型50ccの場合、70ccや90cc版があったから、多少オーバークオリティに出来ているのでしょう。 それでもハイカムやビッグキャブでチューニングしたら、96ccが限界だろうと思います(給排気系をいじらずに排気量だけアップなら、もう少しいけるのかも)。

C100EXやWave100/110のように、最初から100ccクラスとして設計されているものは、クランクケースの肉厚も厚いようです。 ギヤが同じなのは、最初からそれだけ余裕があったということでしょう(デコンプカムは付加されていますが)。 50ccエンジンに124ccキットを組むとパカパカ割れるそうですが、タイカブ系は125cc程度までなら許容できると思います。

125ccまでの支那エンジンでは基本的にNICE110のコピーだったので、極端に粗悪な素材を使わない限りは許容応力も純正より少し落ちる程度でしょう。

でも150ccや160ccエンジンの場合、カワサキKSRエンジンとホンダ横型エンジンのキメラになっており、性能が保障されたお手本はありません。 信じられないような壊れ方をするのは、応力集中の緩和など、やるべきことがされてないからです。 今まで真似しかしてこなかったので、当然といえば当然なのですが。 これがKSRの完全コピーとかならまだ違うんでしょうけどね。

果たして大排気量エンジンは消え去るのか、はたまたメーカーの技術力が向上して壊れなくなるのか、興味あるところです。