GM、破産せずに再生なるか?

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GM、破産せずに再生なるか?:NBonline(日経ビジネス オンライン)

GMが危惧する大きな問題は、破産法の適用申請後、GM車を所有する顧客や、近くGM車を購入しようと考えている消費者がGM車を敬遠するようになることだ。過去にGMの倒産懸念が持ち上がった際も、販売店の客足は遠のくことになった。
 
ワゴナー会長は11月7日、米ケーブルテレビ局FOXビジネスニュースのインタビューで、GMの調査では倒産自動車メーカーの車は買いたくないと回答した人が8割に上ったと語っている。「売り上げ規模が縮小したら、会社の再生ではなく、清算に議論が傾いてしまう」(同会長)。
 
(中 略)
 
米独立系調査会社KDPアドバイザーズのキップ・ペニマン氏はリポートでこう論じた。
 
「デトロイトの自動車メーカーは実質的に過去3年間、法廷外で会社更生手続きを進めてきた。その取り組みの中で、競争力回復につながるUAWとの新協定、退職者への医療費負担を軽減する現実的な解決策、生産設備や人員の相当規模の削減といった成果を得た。倒産によって追加的な支援を得たとしても、プラス効果はほとんど望めない。政府の保証があろうとなかろうと、倒産したメーカーから高い自動車を購入しようとする消費者は大幅に減り、企業価値の一層の低下を招くことになるだけだろう」

確かにイメージは悪くなるよね。 航空会社は数時間乗ってる間だけだけど、クルマは長期間所有するものでアフターサービスも大切だから。

でもGMのイメージはもう十分に地に墜ちているから、いまさら気にしても仕方ないと思うんだが。

破産法11条の適用下では、GMは全米自動車労働組合(UAW)との協定の再交渉や、販売業者からの訴訟を心配せずに過剰な販売車種構成の早期見直し・縮小も実施できる可能性がある。

チャプター11申請した方が、過去のしがらみから脱して再建も容易になるよね。

結局これもソフトランディングかハードランディングかという議論なんですが、

GMの倒産に伴う問題として一部のアナリストや議員が恐れているのは、フォードや米クライスラー、多数の自動車部品供給業者に及ぶ悪影響の連鎖だ。グラント・ソントンのロドリゲス氏は、GMが倒産した場合、その後すぐフォードとクライスラーも破産法の適用申請を強いられることになると語る。2社はGMよりも大幅にコスト高で、「すぐに競争力の欠如が明らかになる」(同氏)。
 
さらに、自動車部品メーカーにも大きな支障が生じる恐れもあり、自動車メーカーの生産活動はストライキ発生時のように阻害されることになりかねない。 GMの部品供給業者の70%はフォードとクライスラーにも重要な自動車部品を供給しており、政府以外はそうした企業に新規の信用供与や融資を行うことはできない。

3社とも今の体制のまま存続することはありえないので、政府主導で1社に統合して、腐った根や枯れた枝を落として健康状態を改善し、名前も変えて再出発すれば倒産イメージなんて関係ないよ。