注目されるマツダとスズキの行方

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米ビッグスリーのリストラで日本勢に販売減の重圧 | ビジネスニュース | Reuters

日系メーカーの多くは米国市場を主力とし、米市場の冷え込みが収益を直撃する構造になっている。2008年4─9月期の北米事業が営業赤字となったトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)は、通期の連結営業利益予想を期初計画から1兆円下方修正した。北米事業の通期の見通しについても「厳しい状況が続く」(広報担当者)という。だが、米国の低迷が長引いた場合、より苦しいのはトヨタやホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)ではなく、体力に劣る下位メーカーだというのが業界関係者の一致した見方だ。
 
とりわけ市場関係者からは、フォード・モーター(F.N: 株価, 企業情報, レポート)が経営権を手放したマツダ(7261.T: 株価, ニュース, レポート)の先行きを不安視する声が聞かれる。クレディ・スイス証券のディレクター・遠藤功治氏は「自動車マーケットが非常に悪い状況で、マツダが利益を出せるかといえば厳しい。マツダは輸出が多く、ドル/円が90円や80円になれば利益は吹き飛ぶ」と指摘する。
 
マツダの年間販売台数は約140万台。トヨタの6分の1、日産(7201.T: 株価, ニュース, レポート)やホンダの3分の1程度の規模にとどまる。そのためマツダはフォードと車台などを共有化することで規模の利益を享受し、車両の開発コストを抑えてきた。マツダとフォードは今後も提携関係を維持する方針だが、もしフォードが重大局面に陥った場合に「マツダが単独で生き残れるだろうか」と遠藤氏は言う。「やはり他社と一緒に、規模を追求したほうが良いという議論が出てくるだろう」と再編の可能性に言及した。

当然そう思うよね。 まあ住友が付いているから、貸し渋りの影響は受けないと思うけど。