日産自動車,新型「フェアレディZ」を開発---二つの補強材でねじり剛性を高めて軽量化 - Automotive Technology - Tech-On!
車体構造のポイントは,初めから剛性の十分に高いボディを造り上げること。これにより,後工程で補強材を貼り合わせて剛性を補う従来の方法をやめた。
このために,二つの鋼製の補強材を採用した。その一つが,エンジンのすぐ上方に設けた「タワーバー」(図2)。ボディの幅方向をつなぐバーを底辺として,その両端から車内側に2本のバーをつないでできた三角形の構造とした。1本で幅方向をつないでいた従来のタワーバーよりもねじり剛性が高く,コーナーリング時などのエンジンの横揺れを抑える。
もう一つが,後輪側に設けた「エムバー」。鋼板を「M」字形に溶接した構造で,ボディの幅方向をつないだ。フロアパネルのねじれを抑える。また,このエムバーを加えたことで,従来はトランクルーム内にあり,ボディの幅方向をつないでいたリア・タワーバーをなくすことができた。
左右のダンパーハウジングを結ぶタワーバーはもちろん、ダンパーハウジングとダッシュボードアッパーを結ぶ構造も、そんなに目新しいものじゃないです。 エムバーってのはよくわかりませんが。
100kg軽量化したそうですが、そのうちホイールベースを100mm短縮した効果は何kgくらいあるいのかな? 「ダウンサイズで軽くなりました」じゃなくて、もっと革新的なボディ構造で軽くしてほしいものです。
日産、ホイールベース100mm短縮した新型「フェアレディZ」《動画追加》 - Automotive Technology - Tech-On!
車体質量は1480kgと従来型車と同等に抑えた。動力性能や安全性能、NVH(ノイズ・振動・ハーシュネス)性能、法規対応などによって通常なら108kg程度増える質量を、ホイールベースの短縮、車体構造の合理化、軽量素材の採用などで軽量化した結果、同等にできたという。
軽量素材ではアルミ合金の使用量が増えている。外板ではフロントフード、ドア、バックドアに適用した。従来型車ではフロントフードの表側のみがアルミ合金で、フードの内側、ドア、バックドアは鋼製だった。外板類でのアルミ化による軽量効果は約30kg程度という。
クルマとしては、価格はアップしていますが内容からしたらバーゲンといってもいいくらいですね。 こんな不況のときじゃなかったら、北米で飛ぶように売れたでしょう。