今のビッグスリーは10年前の日産

インタビュー:電気自動車は発売当初から黒字に=日産 | Reuters

──ビッグスリーが経営危機に直面している。
 
「今のビッグスリーは10年前の日産を見ているようだ。売れない車ばかりを発売し、過剰設備を持っている。売れる車をいかに増やし、不必要なものを減らすかが儲かる会社の構造だ」
 
──彼らが提出した再建策をどう見るか。
 
「あれで米政府が資金を出すかは分からない。給料を1ドルにするとか、ジェット機を使わないとか報道されているが、そういう問題ではない気がする。規模を縮小して何ができるのか、もう少し明確にしないと米国民が納得しないだろう。もっと具体策が必要で、最低でも日産が2000年に発表した『リバイバルプラン』以上のものがないと難しい」

ホンダのインタビューはつまらなかったけど、日産のは面白いね。 さすが死に体から復活しただけのことはある。

元本田技研副社長の入交・旭テック会長のインタビューも面白いです。

〔自動車産業の未来〕ビッグスリー再建は可能、破たんなら日系メーカーにも打撃=旭テック<5606.T>会長 | Reuters

「米政府が支援するかどうかは非常に大きな判断で、上下両院の公聴会は世界の注目を集めるだろう。再建策を評価するに当たって重要なのは、どれだけ商品計画への言及があるか。自動車ビジネスというのは単純で、ベストセラーの車が1つあれば良い。マツダ(7261.T: 株価, ニュース, レポート)はかつて『ファミリア』で、ホンダは『オデッセイ』でよみがえった。売れる車が出てくれば会社全体が勢いづいて、周囲からのイメージも向上し、ディーラーも活気づく。小難しいことはせず、そこに注力すればビッグスリーが復活するチャンスはある」
 
(中 略)
 
「日系メーカーの中でビッグスリーの凋落(ちょうらく)をチャンスと考えている人はいない。今以上に大変なことが起きると心配しているはずだ。GMの社債には米国債と同じくらいの信用度があったわけだから、リタイアした人たちの年金が運用されているケースが多い。仮にGMが破たんすれば、その人たちの財産は紙切れになり、米国経済は大混乱し、市民生活もおかしくなる。シェアが拡大するチャンスではあっても、市場全体が猛烈な勢いで縮小する可能性があり、正常な状態に戻るには5年ぐらいかかるだろう」

そうそう。 自動車ビジネスは博打みたいなもんでね。 逆転満塁ホームランみたいなクルマが出れば、傾いた会社を立て直せるというものです。