NIKKEI NET（日経ネット）：日産、最終赤字2337億円 09年３月期、マツダは714億円の赤字
日産自動車が12日発表した2009年３月期の連結決算は、最終損益が2337億円の赤字だった。世界的な自動車販売の減少や為替の円高が響き、前の期の4822億円の黒字から一転して赤字となった。年間配当は前の期比29円減の１株11円とする。売上高は前の期比22％減の８兆4369億円だった。
10年３月期の業績は、最終損益が1700億円の赤字になる見通し。年間配当は見送る。
マツダの09年３月期の連結決算は、最終損益が714億円の赤字だった。８期ぶりの最終赤字。売上高は前の期比27％減の２兆5359億円にとどまった。期末配当は見送り、年間では３円（前の期の実績は年間6円）とする。
10年３月期の連結最終損益は500億円の赤字となる見通し。年間配当は３円としている。
年明けに出した決算見通しとほぼ同じですね。
でもトヨタやホンダは10年3月期の業績の方が悪くなると見ているのに対して、日産は良くなると見通している訳ですよね。 世界販売台数は前期比33万台も減るにも関わらず。
日産の10年3月期は営業赤字縮小へ、固定費中心にコスト削減 | ビジネスニュース | Reuters
１０年３月期の自動車販売は３０８万台を計画。０９年３月期実績は３４１万１０００台だった。１０年３月期業績予想の前提となる為替レートはドル／円９５円、ユーロ／円１２５円に設定した。
自動車の販売減が２０００億円、円高が１７００億円営業損益を圧迫する。一方、労務費を含む固定費を２０００億円以上減らすほか、購買コスト低減と原材料価格の下落で１５００億円を削減する。また、不動産を中心に非中核事業と資産を７００億円程度売却する。
資金繰りについては、手元資金７０００億円のほか、手をつけていない銀行借り入れ枠があり、問題ないという。２０１０年度に向けて手元資金を積み増す準備を進めていることも明らかにした。
日産くらいの規模だと、運転資金だけでも結構な金額でしょうから、手元に7000億円あったとしても不安なんでしょうね。
NIKKEI NET（日経ネット）：日産ゴーン社長、ＧＭ「サターン」買収観測を否定
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は12日の決算会見で、日産と仏ルノーが米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の乗用車ブランド「サターン」を買収するとの観測について、「（買収を）提案しているという事実はない」と否定した。「自らの業績改善に注力し、まずは危機を乗り越える」と述べ、米自動車大手の経営危機を契機に加速する世界再編の動きを当面は静観する構えを見せた。 （中略）
またゴーン社長は「日本の自動車メーカーはどこも困難に陥っている。十分な資金がなければ、競合に負ける」と強調。その一方で「フリーキャッシュフローと営業利益の黒字化をした上で、再編にかかわる」とも話し、将来の再編に名乗りを上げる姿勢も見せた。
自分が買収されないようにしないとね。
日産ばかりじゃなく、マツダも触れないと。
asahi.com（朝日新聞社）：マツダ、７１４億円の純損失 今期も５００億円赤字予想 - 愛車
マツダが１２日発表した０９年３月期連結決算は、売上高が前期比２７％減の２兆５３５９億円、２８３億円の営業赤字、７１４億円の純損失だった。純損失は、米国子会社の生産設備の減損処理費用２８２億円などを特別損失に計上したことが響いた。
１０年３月期も上期を中心に販売不振が続くと見ており、営業損益と純損益はともに５００億円の赤字で２期連続の赤字となる見通しだ。
マツダも三菱自も富士重も、頑張ったと思いますよ。 もっと赤字が大きくなってても不思議はないですもん。 その分、従業員や協力メーカーにシワ寄せがいってるんでしょうけど。