米クライスラー、法的整理で再建へ

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NIKKEI NET(日経ネット):米クライスラー、法的整理で再建へ オバマ大統領が会見

オバマ大統領は30日ワシントンで記者会見し、「破産法申請はクライスラーが復活するための道だ」と述べ、破産法手続きを活用した再建を支持。「破産法活用は迅速かつ効率的。主要な利害関係者だけでなく米政府も全面支援する」と強調した。
 
クライスラーがフィアットとの提携に合意したことも明らかにし、「クライスラーに生き残りだけでなく、成長のチャンスを与える」と強調。提携で「3万人の雇用を維持できる」と述べた。クライスラーはニューヨーク市の破産裁判所で破産法を申請、30―60日の短期間の決着をめざす見通しだ。

どちらにしても、この方法しかなかったでしょうね。

NIKKEI NET(日経ネット):クライスラー、米加政府が1兆円支援 破産法申請

米国、カナダ両政府が計105億ドル(約1兆円)を拠出、再建を全面的に支援する。クライスラーはイタリアのフィアットとの資本・業務提携でも正式に合意、当初2割の出資を受け入れる。破産法の手続きに沿い資産を新会社に移管、経営陣も刷新し早期の再建を目指す。
 
同日、米ニューヨーク市の破産裁判所に破産法適用を申請した。資産規模は約500億ドル(約4兆9000億円)で、米製造業の破産法申請では過去最大規模。負債総額は昨年12月末時点で552億3300万ドル(約5兆4000億円)。

ただ、たとえ債務が減って労働コストも軽減されたとしても、売れるクルマは持ってないしね。 フィアット車を供給してもらうにしても、工場は遊んじゃうから。 クライスラーの工場で作るにしても、1年はかかるでしょう。

第一、フィアット車が北米で競争力を持つなら、これまでも売れているハスです。 クライスラーの販売網を借りたとしても、急に販売が増えるとは思えません。

asahi.com(朝日新聞社):クライスラー、厳しい再建の道 フィアット提携に活路 - 愛車

ただ、クライスラーの場合、コストの削減だけでは成長戦略が描きにくい。フィアットとの提携で、クライスラー車をフィアットの販路で売るといっても、そもそも売れる車があるか。商品力がないメーカーの延命は分野を問わず、難しい。売れる新型車を開発するには、時間も資金もかかる。さらに電気自動車など次世代車の開発には巨額の開発費が必要になる。
 
フィアットは「資金提供は当面しない」と宣言しており、運転資金ではなく、成長のための新たな資金をまかなう見通しはたっていない。世界的な不況で自動車市場がしぼむなかで、競争は激化している。再び資金繰りに行き詰まれば連邦破産法7条による清算に追い込まれ、会社が消滅する可能性は依然として、残る。

個人的には、完全に電気自動車のみに的を絞った会社に生まれ変わらせた方が良かったんじゃないかと思いますけどね。 会社の規模は1/5くらいになったかもしれませんが。

ダイムラーが大火傷をしたクライスラー。 資金は出さないとはいえ、拾ったフィアットの方も心配ですね。 もともと環境技術に長じた会社ではありませんし。