景気底打ちのメカニズム

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私が景気回復を確信した理由 宋文洲 ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS

企業業績ももうこれ以上落ちにくいと分かった途端、株価は上がるのです。落ちないというだけで小幅に株が上がるのです。それは、もう一つの恐怖の始まりです。空売りの解消です。早く買い戻さないと大損を被るからです。
 
商品とサービスの価格も同じです。安売り競争の結果、必ず起きるのは企業の業績悪化と商品とサービスの品質低下です。売れば売るほど損するような時点になると企業は商品を作らなくなり、在庫がなくなります。ずっと安売りの服や家具ばかり買っていると消費者も飽きてきます。極端に安くはないが、品質の高いものを考え始めるのです。すると実態経済も回復してくるのです。
 
これが景気回復の実態です。景気が回復するから価格が上昇するのではなく、価格が極端に安くなるから景気が回復するのです。

これを「景気回復」と呼ぶべきかどうか... 確かに景気の底打ちは、このようなメカニズムで起こるのだろうと思いますが。

「景気回復」の定義にもよりますが、「景気が以前の状態に戻ること」を指すのであれば、3年は難しいように思います。 しばらくはL字型の回復基調を取るのではないでしょうか。