カタチが似ているのは見逃してやってくれ

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注目度抜群!「いいですね、ホンダのプリウスでしょコレ!」:日経ビジネスオンライン

ヤマグチ氏はプリウスと似ていることを指摘しているが、それは「誰でも分かるハイブリッド専用ボディ」の証明なのだから仕方がないとも言える。いま、1.5BOX型でスライドドアを持つミニバンの新型車が登場しても「アレにそっくりだ」と非難する人はいない。それがミニバンのカタチだからだ。
 
空力重視のオニギリ形の屋根と、それゆえに高くなってしまうリアハッチの視界確保のためのガラス。2009年のいま、これこそ誰もが認知するハイブリッド専用車のカタチなのである。「前任者と同じことはしたくなかった」という言葉は、ホンダの開発責任者からよく出てくる言葉だ。そんなホンダをして「ハイブリッド専用車」というカタチの解は、結局これしか無かったのだろう。

本文よりも解説の方が面白い記事ですね。 「トヨタのオデッセイ」とか「トヨタのストリーム」は以前からありますが、これだけ「ホンダのプリウス」が注目されるのはそれだけ旬だということでしょう。

他にこんなことも。

特に社会背景や世代価値観に関するマーケティング部門の説明は、さすが日本を代表する産業だけに素晴らしいものが多い。日経ビジネスオンラインに掲載されたら、さぞかしPV(ページビュー)を稼ぐだろうと思う。
 
ちなみに今まで一番スゴイと思ったマーケティング資料は日産自動車の「ウイングロード」。20代前半の若者に関する考察は出色だった。もちろん「で、このクルマなの?」という空気がその場に満ち溢れた。素晴らしいマーケティングができていながら、(マーケティングほどには)素晴らしくないクルマが出来上がることは、実に興味深い。

大丈夫なのかしらん? こんなこと書いて(汗)。 面白いけど。

ところで本文の方でも、少し面白いことが書いてありました。

二代目プリウスを所有する友人は、回生ブレーキの“効いてる感”が大好きで、「下り坂であれがクククっと効くだろう。すると貯金箱に小銭が貯まって行くような気がして凄く嬉しいんだ」と話している。
 
しかし、ごく近い将来ハイブリッドは“当たり前”のクルマになる。その時はインサイトのような“感じさせないハイブリッド”が主流になるのではないかと思う。四半世紀前のターボ全盛期を思い出して欲しい。「キューン」とわざわざ室内に響くようにチューニングされたターボ音と共に、デカデカと張り出されていた「TURBO」のエンブレム。今そんな事をしたら笑われますぜ。ハイブリッドも同じ道程を歩むに違いない。

あったねぇ、「TURBO」の逆エンブレム。 懐かしい。 今はダウンサイジングして低回転から効かせたターボが、省燃費エンジンとしてもてはやされているのですから、時代は変わったものです。

トヨタは2020年には全モデルをハイブリッド化すると宣言しています。 その頃にはハイブリッドなんて珍しくもなんともない存在になっていることでしょう。