千波万波:途上国で勝てない=潮田道夫 - 毎日jp(毎日新聞)
ハーバード・ビジネス・スクールのクリステンセン教授は、「優良企業はすべてを正しく行うがゆえに失敗する」と警告している。「イノベーション(技術革新)のジレンマ」が原因だ。日本企業は、そのジレンマにはまり込んでいないか。
優良企業は性能を高める「持続的イノベーション」に必死だが、「破壊的イノべーション」が重要だ。これまでに比べ、低性能、低価格で単純だが、時代が変わるとこれが市場の主役になる。大型コンピューターのリーダーIBMがミニコンやパソコンに敗れていったのが、その古典的な例である。
製品の品質競争をしているうちに、社会が求める技術の水準を超えてしまう。ある日、製品は高性能ではなく、価格や使い勝手で選ばれるようになり、それに適合する製品が爆発的に売れ始めるのだ。
うーん。 まあ確かにネットトップとかはある意味そうかもね。 でもメインフレームからPCへのダウンサイジングは、使い方の変化(パーソナル化、分散処理)の結果なので、「イノベーションのジレンマ」に当てはまるのかどうか...
携帯で言えば「世界の90%の人は通話とSMSくらいしか使わない」のかもしれませんから、低価格・低機能端末でガッポリとシェアを取るべきという戦略もあるでしょう。 でも「コモディティ化」した市場では、ブランド力勝負になるので、日本の携帯メーカーはキツイよね。 ソニエリ見ても。
日本の携帯は、世界に先駆けて高機能化して「ガラパゴス化」したと言われましたが、世界の携帯もスマートフォンなどどんどんと高機能化しています。 Androidの上で独自の技術を生かせば、日本のメーカーにも活きる道はあるんじゃないかと思います。
機械オンチの人でも使いこなせるようにするには、今よりもっと高知能化させていかないとダメだろうし。
クルマに関しては... 日本の交通事故死者が2万人になってもいいなら、日本のメーカーは「Nano」みたいなクルマを作ってもいいんじゃないでしょうか。