世界のハイブリッド車、15年には450万台へ

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NIKKEI NET(日経ネット):世界のハイブリッド車、15年には9倍へ拡大 民間予測、450万台

民間調査会社の富士経済(東京・中央)は18日、世界のハイブリッド車の出荷台数が2015年には08年比9倍の451万2500台に拡大するとの予測を発表した。メーカー間の競争や量産効果で価格が下がり、普及が加速するとしている。三菱自動車などが量産型を発表して注目を集める電気自動車は、15年に同380倍余りの21万台に成長する見込みという。
 
ハイブリッド車や電気自動車のほか、電動自転車なども含む「電動自動車」の世界での市場規模は、15年に12兆1465億円と、08年の6倍に達すると予測した。主要な部品であるバッテリーの市場規模も同5.6倍の5000億円に膨らむとみている。

450万台のうち、トヨタだけで200万台以上になるんじゃないでしょうか。 ホンダも50万台は越えているでしょうね。

こんなニュースも。

独ボッシュ、HV・EV関連強化-韓国でバッテリー量産:日刊工業新聞

ドイツのロバート・ボッシュは、2011年に新型リチウムイオンバッテリーを量産する。このため14年までボッシュと韓国サムスンSDIの合弁会社SBリモーティブに5億ユーロ(約700億円)を投資する。今後、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の需要が急拡大することから、量産によるコスト競争力を備える。(中略)
 
同社は15年に世界で8500万―9000万台の新車のうち、500万台がHVとなり、これとは別に家庭用電源で充電できるプラグインHVまたはEVが50万台になると見込む。EVが市場で利益を得られるようになるのは20年と予測。

欧州メーカーがHVに出遅れたのは、ボッシュがHV用コンポーネントを開発してなかったからだと思います。 ディーゼルが普及したのも、ボッシュのコモンレールのおかげでしょ?

Bosch社、自動車の環境性と安全性の向上を目指した今後の開発動向を発表 - クルマ - Tech-On!

同社は、ハイブリッド技術が電気自動車に向けた架け橋になるとし、2010年初めにパラレルハイブリッド用のパワートレーンと制御システムの量産を開始する。電気駆動の主要部品となる2次電池については、2008年にSamsung SDI社との合弁で設立したSB LiMotive社がLiイオン2次電池を開発しており、2011年には量産を始める予定だ。(中略)
 
現在の発電には化石燃料も使用しているため、ドイツでのエネルギ構成をベースに小型電気自動車のCO2排出量を計算すると120g/kmとなる。燃費低減により100g/kmまで減らすことが可能だが、これに匹敵する値はエンジンを効率化することでも達成できるという。

おそらくボッシュのコンポーネントを使えば、自前のHV技術がないメーカーでも、HV車を作ることができるようになるでしょうね。

その高効率なエンジンとは、どのようなものでしょうか?

Bosch社、2015年に内燃機関の燃料消費量を半分に - クルマ - Tech-On!

その伸びシロとして、同社は2015年の展望を明らかにした。同社が開発するエンジンの改良により、ガソリン車の燃料消費量は5.5L/100kmになる。これは2009年の基準に比べて29%の削減になる。ディーゼル車は3.6L/100kmになる。これは2009年を基準にして33.3%の削減だ。さらにハイブリッド化することにより、ガソリンでは39%、ディーゼルでは40%削減できる。車体の空気抵抗、軽量化といったエンジン以外の改良を組み合わせると、ガソリン車で3.8L/100km、ディーゼル車で2.6L/100kmが達成できると予想する。この数字は現在の半分だ。
 
ここで想定している標準的な量産車は質量1.2t、ガソリン、ディーゼルとも、排気量1.1~1.2L、出力100kWの3気筒エンジンを積む。基本方針は「ダウンサイジング」だ。排気量を減らし、ターボチャージャで2.4barまで過給してその分を補う。
 
直噴は欠かせない。現在世界で販売しているガソリンエンジン車のほぼ2/3はポート噴射。これを直噴にしてわずかにダウンサイジングするだけで、燃費を少なくとも15%低減できる。吸排気弁の可変タイミング機構も使う。低回転時にはオーバーラップ時の掃気を促し、新気を十分に取り込むことによってトルクを増やす。停車時にエンジンを止め、熱回収システムによってガソリン消費を22%減らすことができる。回生ブレーキを採用し、補機は電動化する。

まるでVWルポ 3L TDIみたいですね。 もう10年も前のクルマですが。