電池工場は24時間フル操業が基本

〈インタビュー〉パナソニックEVエナジー 林 芳郎社長|GAZOO.com

―新型プリウスの国内受注が好調だが電池の生産状況は
 
「1~3月は当社の操業も前年同期の3、4割に減少し、新ラインの計画を先延ばしする検討をしていた。しかし、5月の連休明けから24時間のフル操業に入っている。国内のプリウスの受注に対応するため、新ラインの計画を前倒しする必要すら出てきた」
 
―計画の前倒しとは
 
「大森工場(静岡県湖西市)の新工場棟は年初に第1ライン、4月に第2ラインが立ち上がった。第3ラインは7月立ち上げの予定だったが、1カ月前倒しして、6月中の稼働を目指して準備している。第3ラインが稼働すれば年間80万台分(プリウス換算)の生産能力になる。来年初めには宮城工場も稼働する。現在ある計画をすべて実行すると、年産90万台分の能力になる」
 
―トヨタのハイブリッド車100万台体制への対応は 
 
「次の投資は新型プリウスの米国での売れ行きなどを見極めないと決定できない。電池の生産ラインの投資額は1ライン当たり100億円程度と大きく、リードタイムも長い。宮城工場の建屋は最大30万台分生産できる大きさだが、生産設備への投資は第1ライン(10万台分)しか決めていない。秋口の市場動向を見て第2ラインを増設するか決めることになる」

プリウスだけで50万台売れたとしても、80万~90万台分あればとりあえず大丈夫というところでしょうか。 その先はリチウムイオン電池になりそうだし。

もう一方のHV用二次電池の雄、三洋電機のインタビューもどうぞ。

インタビュー:三洋電、ハイブリッド車用リチウム電池供給へ=副社長 | Reuters

──二次電池足元の需要は。
 
「(中略)(ニッケル水素による)ハイブリッド車用は上昇の一途をたどっている。ニッケル水素は2013年から14年、場合によっては15年まで減ることはないとみている」
 
(中 略)
 
──徳島(徳島県松茂町)と兵庫(兵庫県加西市)でハイブリッド車用リチウムイオン電池の生産能力を増強する。フォルクスワーゲンに供給する計画は公表したが、他のメーカーへの供給は。
 
「社名はいえないが、米国系、欧州系、日系の自動車メーカーと一緒に仕事している。(需要不足は)全く心配していない。むしろ次の工場をいつ建てるかを心配している」
 
──ハイブリッド車など次世代自動車向け二次電池の世界シェアの目標は。
 
「2015年で25─26%、2020年で40%。ニッケル水素とリチウムイオン合わせてだが。(次世代自動車の世界需要は)15年に400万台、20年に低めにみて600万台、高めで840万台と予想している」

なかなか強気ですね。 果たして2020年に三洋のブランドが残っているか疑問ですが。

トヨタ、電池調達先増を検討(フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース

トヨタ自動車がハイブリッド車(HV)用電池の調達先を増やす検討に入ったことが17日、分かった。新型プリウスの受注が好調で「現状のパナソニックEVエナジー(静岡県湖西市、PEVE)の生産能力だけでできるわけではない」(トヨタ幹部)と判断した。新たな調達先は、兵庫県内でHV用電池工場を建設している三洋電機などを念頭に置いているとみられる。

自然な流れですね。