第3回:見えぬ敵は青山にあり - ATI2009 - Tech-On!
「どうやら,ほかの自動車メーカーも同じことを考えているみたいです!」
里中のところに目を血走らせた岩崎が飛び込んできた。
「えっ? 何で,そんなことが分かる?」
「それが特許を数多く出願している自動車メーカーがあるんですよ」
「どこのメーカーだ?」
「H社です」
「H社? んー,参ったな…。で,ウチよりも進んでそうか?」
「かなり進んでいると思います。急がないと,先を越されてしまうかもしれません」
岩崎は特許調査をする中で,駐車支援システムにかかわりがありそうな特許を数多く出願している自動車メーカーがあることを発見したのだ。東京・青山に本社を構えるその自動車メーカーは,いち早く電動パワーステアリングを採用するなど,駐車支援システムを実現するのに必要な電子部品も既に使いこなしている。
「とにかく急ぐしかない。H社が先か,ウチが先か分からないが,やるからには世界初を目指そう」
以前に、ホンダのカーナビ開発物語をやってましたが、今度はトヨタのインテリジェント・パーキング・アシスト(IPA)の開発物語です。 どの会社でも、開発現場の苦労は同じですね。
もちろん新型プリウスにも、IPAは搭載されています。
ホンダは先代ライフでスマートパーキングアシスト・システムを実用化しました。 現行ライフはバックモニターを標準装備したので、画面を見て確認できるようになりました。
もっと搭載車種を増やしたらと思うんですが、難しいんですかね?