日産、バッテリー交換式EVを開発 数分で着脱

日産 EVバッテリー、迅速交換 数分で着脱のシステム採用(フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース

現在、日産が開発しているEVは、5ドアハッチバックの小型乗用車。航続距離は約160キロで、追浜工場(神奈川県横須賀市)で来年秋から年間約5万台を生産する見込みだ。(中略)
 
このため、日産では数分でフル充電のバッテリーを装着できる交換式バッテリーの活用を「切り札」にしたい考え。日産-ルノー連合は、2020年までに世界で500万~600万台規模に拡大が見込まれるEV市場の大半の獲得を目指している。
 
日産が取り入れるバッテリー交換システムは、米ベンチャー企業のベタープレイス(カリフォルニア州)が開発しており、今年4月から横浜市内で実証実験を進めている。システムの設置コストは約5000万円と、ガソリンスタンドの貯蔵タンクの半分以下で済むという。ベター社はイスラエルでも、ルノーと共同で充電スタンド網設置を進める計画だ。

現状のバッテリーの性能で、航続距離を伸ばすためには、これしかないでしょうね。
問題は、現時点で日産しか採用していない交換式バッテリーのために、設備投資するところがどれだけあるかという点でしょう。 日産の販売店でやるのかな?

日産はEVに社運を賭ける腹を決めたみたいですが、かなりハイリスクだと思うんだけどな。 第一、社運を賭けるなら自社開発しろよ。

その日産が社運を託しているベタープレイス社のバッテリー交換システムについての記事がありました。

ベタープレイス,電気自動車の2次電池自動交換システムをデモ実験 - クルマ - Tech-On!

同社の最大のアピールは,2次電池を交換するという考え方である。2次電池自動交換システムは,いわば“2階建て構造”で,2階に停車したクルマの下の“1階部分”に電池を交換するための二つのパレットが設置されている。まず空のパレットが上昇して車体の下側に接続されて自動的に電池を取り外して元の位置に下がる。次にもう一つの充電済みの電池を搭載したパレットが車体の下に移動して上昇し,新たな電池を自動的に組み付ける仕組みだ。交換時間は約1分30秒と「ガソリンを満タンにするよりも短時間」(同社)なので,電気自動車の航続距離がガソリン車よりも短くても大きな問題とはならないとみている。
 
同社は,日本ではまずタクシーなどの商用車向けに,交換システムと2次電池交換タイプの電気自動車の普及を図る方針だ。電気自動車は,ガソリンや液化石油ガス(LPG)に比べて燃料代が大幅に安いので,走行距離が長いタクシーなどの方が電池による初期コストの上昇分を吸収しやすいからだ。まず,国の補助が得られるモデル事業への採用を2010年度に働きかけ,2~3年後には商業ベースで事業展開したいとしている。そのために同システムに対応する電気自動車の発売などに関して,自動車メーカーとの交渉を進めているという。

一私企業のプロプライエタリなシステムが、道路交通のインフラたりえるか疑問がありますけどね。
対応するクルマの普及スピードや、バッテリーの互換性、品質維持など考えたら、水素ステーションを増やす方が簡単に思えてきます。